子ども時代に誰もが一度は(というか数回〜十数回)経験する読書感想文ですが、
「そもそもなんで夏休みに読書感想文なのか」
という根本的な問題をはじめ、考えてみるとよくわからないことがいっぱいあります。毎日新聞社が主催するコンクールにほぼ強制的に応募することになるのはなぜなのか(朝日新聞社が主催する高校野球は、甲子園に行きたい人しか参加しないのに)とか、ちゃんとした「書き方」を教えてくれないのはなぜなのか、とか。
読書感想文にまつわるそうした疑問のひとつが、これです。
「課題図書に貼ってある、あのマークは何なのか」

「青少年読書感想文全国コンクール」のシンボルマークというかエンブレムというか、そういうマークなんでしょうが、これ一体、何が何しているところなのか。
「河童じゃないの」
などと思っている人もいるかもしれませんが、脚の構造や尻尾を見ると、どうやら上半身は人、下半身は山羊の牧神パンではないか、というところまでは、うすうすと感じている人は多いと思います。ひたいの上のピョロンは何なのか(アニメの女の子キャラなんかにありがちな、髪の毛がピョロンと立ってる萌え要素か?)という疑問は残るにせよ、その推測に間違いはないはずです。
が、しかし。そうなると、ふたつの大きな疑問が出てきます。
(1)なんでパンなのか?
(2)パンは何してるのか?
パンというと、一般的には笛を吹いてたりして、音楽や踊り、加えてスケベ方面の神様ということになっています。(Wikipediaに載っている「笛の演奏を彼のエローメノス(少年愛の相手)の羊飼いダフニスに教えるパンの彫像」は、どう見ても笛じゃないことを教えようとしている場面にしか見えません。)
そんなパンが、何ゆえ読書感想文なのか。これが「青少年吹奏楽全国コンクール」あるいは「青少年ポルノ小説コンクール」であるのなら、なるほど、パンがシンボルというのも、うなずけます。しかし、青少年読書感想文全国コンクールは音楽ではなく読書感想文のコンクールなのであり、スケベ方面とは対極にあるはずのものなのです。
さらに、そのパンは何をしているのか。両手に細い棒状のものをそれぞれ一本ずつ(しかも、小指を立てて)持っているように見えますが、これは何をあらわしているのか。
「箸を鼻の穴に突っ込んでいる」
という意見もあるようですが(そして、そういわれるとたしかにそのように見えますが)、常識的に考えて、箸を鼻の穴に突っ込むことと読書感想文との間に何らかの関係があるとは、とても思えません。
青少年による読書感想文のコンクールのシンボルとして、これほどふさわしくないように見えるものがシンボルマークになってしまっているこの事実、ここから、我々は次のように結論付けるほかはありません。
すなわち、
「このシンボルマークは、本来、青少年読書感想文全国コンクールのシンボルマークではなかった」
ということです。わかりやすくいいかえれば、
「間違って青少年読書感想文全国コンクールのシンボルになっちゃった」
ということです。
おそらく、同時期に複数のマークのデザインを手がけていたデザイナーが、図案を送付するときに取り違えちゃった、とか何とかそういう事情があって、でもこういうことの決定に関与するエライ人というのは、えてして細かいことなんか見ちゃいないので、間違ったものが間違ったままに、「ふーん、よくわかんないけど、いいんじゃないの、このマーク」と採用されちゃったんでしょう。
となると、じゃあ一体、どこのどういうマークと取り違えたんだ、ということになるのですが、これはカンタンですね。牧神パン本来のイメージにふさわしい、音楽や踊り、スケベ方面に関係あるコンクールで、なおかつ箸を鼻の穴に突っ込むこともありのコンクール。つまり、
「全日本宴会芸コンクール」
あるいは、
「全国温泉旅行余興コンクール」
などのシンボルマークとしてデザインされたに違いありません。
残念ながら、「全日本宴会芸コンクール」も「全国温泉旅行余興コンクール」も、現在すでに存在しませんが、そのシンボルマークはおそらく、
「本を手にした菅原道真」
を図案化したものだったんではないか、と推測されます。



これはサントリーの悪魔崇拝と関連があります。ロゴマークも魔女開脚のデジタル化したものに変わりました。
おー、なんだかよくわかんないけど、悪魔崇拝で魔女ですか。さすが読書感想文です。詳しいサイトとかないんでしょうか。
ロゴについて深く疑問を持ったことなどありませんでした。言われてみて、良く見ると本当に謎だ!と思い調べてみましたが、詳しくは分かりませんでした。とても面白く、生徒たちにも読ませたいと思いました。
こちらのページを学校で紹介したいのですが、コピーをさせていただいてもよろしいでしょうか。