これを、文章でも実現できないか。
たとえば、三浦綾子の「塩狩峠」を読んで、「信夫の実直な生き方、そして最後、自分を犠牲にして事故を防いだ、その勇気と意志に感動しました」とかいうてきとうな一文を書く。それを、ジャーン、ここにあります文章リサイザーで読み込みまして、えーと、アウトプットは1200字くらいに設定して、ボタンをクリック! 数秒待つと‥‥、ほーら、てきとうな一行の感想文が自然なかたちで拡大されて、見事、原稿用紙3枚分の立派な読書感想文のできあがり!
というようなことになるとたいへん便利で、有料でも欲しい人はいくらでもいそうだから、どなたか開発するといいと思います。
引き伸ばすだけじゃなくて、縮めてみるのもおもしろい。まあ縮めるといっても限度はあって、いちばん短くて五七五の17文字、日本人におなじみの俳句サイズが妥当でしょう。
どんな長大な小説も、どんな複雑な作品も、この文章リサイザーで読み込んで、ゲージをいちばん左端の17文字のところにセットして、ボタンをクリックすれば、あっという間に、自然なかたちで縮まります。
たとえば、「走れメロス」は、こんな感じになる。
「激怒した 走った 殴った すっぱだか」
最後の5字は「すっぱだか」じゃなくて「抱きあった」ではないか、などという人がいるかもしれないけれど、まあ、そこはそれ、アプリケーションが自動的に処理するのだから、文句をつけてもしかたがない。
同様にして、スタンダール「赤と黒」はこれ。
「結局は 最初の女が いちばんだ」
なんだか身もふたもないなあ。
ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」はこれ。
「酔って抱いて また出発だ ビートだぜ」
ドストエフスキー「罪と罰」は、
「婆二人 殺して分かった 俺、凡人」
谷崎潤一郎「細雪」は、
「四姉妹 恋に洪水 お見合いやさかい」(字余り)
オースティン「高慢と偏見」。
「エーイもう さっさとくっつけ じれったい」
しかし、こうして五七五にしたところで、まったく使い道がないよね‥‥。200字くらいのあらすじ作成でとどめておいたほうがいいかも。
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すごい!
えーとえーと私もなんか考え。。。
三島由紀夫『金閣寺』
「美を求め火をつけてみた きれいだな」
夏目漱石『坊ちゃん』
「田舎ではやってらんねえ きよがすき」
って。。。えーと(^^;
すみません。やっぱ清太郎さんには遠く及びませんっ。
えっと、五七五を引き伸ばせるのもいいかも。甘粕正彦の辞世とか。
17文字はちょっと乱暴すぎるのですが、その作品の何が自分にとってインパクトがあったのかを突き詰めてみる思考実験としてもおもしろいです。
坊っちゃんはやっぱり、清の存在ははずせないのですね(^^)
金閣寺は、私も考えてみました。
「美しければ 燃やしてしまえ 金閣寺」
うーん、口調が三島っぽくないか。
かけださん。
甘粕正彦の辞世というと、スッカラカン? 素寒貧? ‥‥えーと、わかんなかったので(^^; 検索したらすぐ出てきました、「大ばくち 身ぐるみ脱いで すってんてん」。しかし、これをたとえば単行本1冊の分量にひきのばしたら、甘粕正彦の物語ではなく、たとえば石田三成を主人公にした歴史ロマンになったりするかも‥‥。