2007年02月18日

東京文学マラソン

今日は東京マラソンが開催されました。天気はあいにくの雨となってしまいましたが、テレビ見てたら、参加してるランナーの人はけっこう楽しそうですね。しかし警備やらなにやらにあたってるおまわりさんはホントたいへんです。おつかれさま。っていうか、これ書いてる時点ではまだぜんぜん終わってないんですが。

さて、新宿都庁前をスタートして、銀座やら浅草やら、東京の名所を回って東京ビッグサイトでゴールするこの東京マラソンに参加したランナーは3万人。日本のランナー人口は1千万人にもなるといいます(ホントかしら)。それだけたくさんいるんですから、
「マラソンが好きで、なおかつ文学散歩も好きです」
という文学愛好者も、少なくないはず。そういう人たちのために、文学スポットをめぐるマラソンコースを考えてみてはどうでしょうか。「東京文学散歩」ならぬ、
「東京文学マラソン」
です。

ということで、東京マラソンのテレビ中継を見ながら、「キョリ測」を使って、ルートを練ってみました。

スタート地点はどこにするか。えーと、とりあえず、阿佐ヶ谷にしてみました。井伏鱒二たち文士仲間が、「アサガヤアタリデ オオザケノンダ」という文士町です。
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中央線沿いを新宿へ。いろんな文学作品に出てくる新宿のゴールデン街を抜けて東新宿へ。藤村の旧居跡や小泉八雲終焉の地があります。
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曙橋へ出て外濠沿いへ。神楽坂に向かいます。スタートしてからこのあたりで10km。
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漱石をはじめこれまた戦前の文芸作品で名高い神楽坂を通って、北へ進みます。音羽・護国寺あたりを通って、啄木ゆかりの小石川へ。
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せっかくだから、文学墓地散歩も織り込みたいですよね。雑司が谷なんかに比べるとマイナーですが、染井霊園に向かいましょう。おばあちゃんの原宿・巣鴨を通って、とげぬき地蔵裏の染井霊園に。二葉亭四迷や山田美妙、高村光太郎のお墓があります。
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文士村として名高い田端へ。芥川龍之介や室生犀星が住んでましたよね。このへんで20km。中間地点です。
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下町方面に来て、文学マラソンはこれからが佳境です。田端から南へ針路を取り、「D坂の殺人事件」や森鴎外でお馴染みの団子坂を経由して根津へ。根津神社を抜けて、本郷へ。
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東大前の細い路地へとどんどん分け入って、樋口一葉ゆかりの菊坂や菊富士ホテル跡やら、いろんな作家の旧居跡・下宿跡をめぐりましょう。
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東大へ。正門から堂々と入って、三四郎池をチラッと横目に、不忍池方面へ抜けます。
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上野公園を通って、東へ。まあいろいろとエピソードにあふれる吉原を通って、白鬚橋で隅田川を越えて向島へ。このあたりで30kmです。
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このあたりは荷風や露伴なんかでおなじみです。「鳩の街」を通って、隅田川沿いに。桜餅で有名な長命寺には、芭蕉の句碑もありますね。
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言問橋で隅田川をまた西へと渡り、浅草へ。ここで35km。マラソンとしては、これからが勝負です。浅草寺を抜けて、乱歩の時代に栄えた浅草の繁華街を堪能しつつ、西へ。
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ふたたび上野に戻り、不忍池端を通って湯島へ。35kmを過ぎての上りはキツイですね。鏡花「婦系図」でお馴染みの湯島天神を抜けて神田方面へ。
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いよいよ、ラストスパートです。湯島聖堂前を通ってお茶の水へ、聖橋を渡れば、あとはゴールに向かって一直線の下り坂。
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沿道からの大歓声を浴びながら、明大通りを駆け下りて、三省堂書店前で、ゴール!
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終了後は、そのまま三省堂に突入するもよし、神保町の古書店めぐりをするもよし。これまでめぐった文学スポットに触発されて湧き出てきた読書欲を満たしましょう。

といった感じ。
東大から、向島・浅草方面に向かわず、湯島に直接出て南へ進むルートも考えられます。その場合は、神保町経由で日本橋〜銀座を通って、有楽町、新橋、三田、高輪から五反田へ、第二京浜をずっと通って馬込でゴール。馬込もまた、宇野千代や尾崎士郎をはじめとした文士たちの町として有名で、ゴール地点にふさわしい。
ただし、このルートだと、五反田あたりから馬込まであまりおもしろみがないのと、ゴールした後とくにやることがないのが欠点。42.195kmの文学マラソンを完走した後、さらに馬込文士村を文学散歩、というのも、芸がないし。

ほかにも、渋谷や青山、六本木なんかを含むコース、東銀座や築地、月島方面に行くコースなど、いろいろ考えられるでしょう。東京文学マラソン、なんだか楽しそうです。(参加したくはないけどね。)


posted by 清太郎 at 13:19| Comment(5) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はははは。
もし、3万人の参加者がでたらすごいことになりそうですね。
阿佐ヶ谷に、それだけスタートできる場所があるのかとか、巣鴨のとげ抜き地蔵商店街で起こる3万人対おばあちゃん連の小競り合いとか、赤門はたぶん倒壊するだろうな、とか、吉原、鳩の街の阿鼻叫喚とか、想像するだにスリリングで、わくわくしてきます。
Posted by すずめの巣 at 2007年02月18日 20:46
大井町の「ゼームス坂」もルート候補に!
Posted by 未森 at 2007年02月21日 02:35
すずめの巣さん。
裏通りのすっごく細い道を、ぎゅうぎゅうになって走ったりするのね。もうラッシュ時のプラットホーム状態。関係ない通行人も巻き込んじゃったりして。
しかし東京マラソンには3万人が参加したけど、東京文学マラソンには、日本中からかき集めても3千人くらいかなあ。もっと少ないかなあ。

未森さん。
ゼームス坂、いいですね。智恵子が入院していた病院がありましたね。ゴールが馬込になる場合は、五反田方面に出ずに、こちらを通るルートにしてみるのもいいですね。レースも終盤ですし、坂の途中で力尽きて倒れる人が続出しそう。
Posted by 清太郎 at 2007年02月23日 13:05
実は、ゼームス坂、拙宅の近所です。実現の折りには、バナナ持って、サポートしたいと思います。
Posted by すずめの巣 at 2007年02月26日 00:06
おお、そうでしたか。いわれてみれば、旧東海道のあのへんも近くですもんね。
ぜひバナナ持参で応援に来てくださいまし。
しかし文学マラソンなら、バナナよりも、えーと、檸檬とか蜜柑の方がいいかしら。
Posted by 清太郎 at 2007年02月27日 13:17
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