2010年11月14日

ドクメン

えー、なんというか、申し訳ないんですが、実に久しぶりの更新です。
実は死んでたとか、ブログ飽きたとか、記憶喪失になってたとか、牢獄に入ってたとか、特に理由はないのですが、気がついたら、すっかり放置してましたね‥‥。読者の皆さん、ごめんなさい。

まあとにかく、何事もなかったかのように、今日の話題。
えーと、年末も近くなりまして、先日、今年の流行語大賞のノミネート語が発表されました。
われらが「国民読書年」が入ってないのは残念ながら当然のことですが、それどころか、出版界周辺でさんざん話題になった「電子書籍」すら、影も形も見えません。
世間一般において、電子書籍なんて、別にどうでもいい、あってもなくてもいいようなものなのね‥‥。しょぼん‥‥。

で、「電子書籍」の入っていないこの60のノミネート語の中のひとつに、「イクメン」というのがあります。
育児する男子、ですね。
育児する男子はカッコイイ! お父さん、ジャンジャン育休とろうよ! ということで、厚生労働省のお墨付きで「イクメンプロジェクト」なんてのもあったりして、この言葉は、まあそれなりに人口に膾炙しました(少なくとも、「電子書籍」以上に、ということらしいです)。父親の育休自体は、たいして増えてないんだけどね‥‥。
ちなみに、米国ニューヨークでは、育児するお父さんたちは「SAHD(stay-at-home dad)」なんて自称して、ネットワークを広げているんだとか。

さて、こうしてイクメンが流行るのであれば、われらが読書界も、いつまでも黙っているわけにはいきません。
イクメンにあやかって、
「ドクメン」
を流行らせようではありませんか!
ドクメン、もちろん、「読書する男子」です。読書する男子はカッコイイ! みんなもっと本読もうぜ! ということです。
厚生労働省の代わりに文部科学省あたりにバックアップしてもらって、「ドクメンプロジェクト」を立ち上げてもいいでしょう。
猿真似だろうと二番煎じだろうと、どうだっていい。ジリ貧の出版界としては、再起をかけて、使えるものは何でも使わねばならないのです。(まあ伝統的に出版界は、猿真似と二番煎じが得意とされていますが‥‥。)

で、そのドクメンプロジェクトでは、具体的に何をするか。
イクメンプロジェクトに倣うと、次のようなものが考えられます。
・ドクメン登録募集
・ドクメンサポーター登録募集
・ドクメンプロジェクト公式Twitter
・トークショー「ドクメンフォーラム」の開催
・ドクメンシンポジウムの開催

‥‥。
地味だ‥‥。
なんというか、地味すぎです‥‥。
この程度の内容では、「読書する男子はカッコイイ! みんなもっと本を読もうぜ!」なんてことに、なるはずがありません。(本家のイクメンプロジェクトのほうでも、このプロジェクトを通して世間の趨勢が「育児する男子はカッコイイ! お父さん、ジャンジャン育休とろうよ!」ということになっていません。)

ドクメンプロジェクトにおいては、もっとガツンとインパクトのある施策を行う必要があるでしょう。
では、何をすればいいのか。
出版界の利点は、自らが情報発信主体であることです。
イクメンプロジェクトがいくらがんばっても、マスコミが取り上げなければ大した話題にもなりませんが(インターネット万能のこのご時世でさえ、です)、出版界はそのマスコミの一翼をなすのです。
ドクメンプロジェクトでは、雑誌や書籍を総動員して、ドクメン普及キャンペーンを展開してはどうでしょうか。
たとえば、「アンアン」の特集では、ズバリ、
「ドクメン100」
「年下のドクメン」
「ドクメンノカラダ」
「ドクメンダイエット」
「最強ドクメン占い」
と、月に1度はドクメン絡みにする。
「Pen」や「BRUTUS」あたりでも、
「ドクメンカルチャー」
「ニッポンのドクメン」
「男のドクメン」
「女もドクメン」
などと、ドクメン大特集。
これらカルチャー方面だけでなく、「週刊ダイヤモンド」や「週刊東洋経済」でも、
「ドクメンマーケティング」
「本当に強いドクメンランキング」
「ドクメン超活用法」
「ドクメン仕事術」
と、ドクメンで攻めます。
もちろん、特集ばかりでなく、「SPA!」には「どくめんず・うぉ〜か〜」、女性誌には「鏡リュウジのドクメン星占い」などと、毎号の連載コーナーにも、ドクメン進出。

さらにさらに攻勢は続き、
「『1Q84』最終巻、最後の鍵を握るのはドクメン」
「『バクマン。』のタイトルは、来週から『ドクマン。』に変更します」
「東野圭吾の最新刊! 主人公はドクメン探偵!」
「『ONE PIECE』のルフィの父ちゃんは、実はドクメンだった!」
「こち亀の両さんもドクメン」
「島耕作もドクメン」
「コボちゃんもドクメン」
ということにして、もし文部科学省からドクメンプロジェクトへの助成金がおりたなら、出版以外の周辺分野にも乗り出して、
「ドクメン時計開発」
「ドクメンカレー発売」
「ドクメンホストクラブ運営」
「サッカー日本代表とドクメン契約」
「ドクメン議員擁立」
などということになれば、まあいくらなんでも、少なくとも、
「へー、今、ドクメンが流行りなのか」
ということにはなるでしょう。流行語大賞のノミネート語にもなる。

イクメンの場合は、流行だからといって、
「じゃ、俺もいっちょ、今日から育児するか」
というわけにはなかなかいかないのですが、ドクメンなら簡単です。今日から本を読めば、誰でもドクメンになれます。
ドクメンプロジェクトに惑わされた男が、十人に一人でも、ドクメンを気取って本を買うようになれば、もう出版界はウハウハ、ドクメン万歳、プロジェクト大成功、ということになるのですが‥‥。

まあしかし、出版界にここまでやる気概があるなら、とっくの昔に「国民読書年」で実行してますよね‥‥。
「『ONE PIECE』連載再開! 新章突入! 2年後は‥‥国民読書年だった!」
ということに、なってますよね‥‥。


posted by 清太郎 at 19:49| Comment(6) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ドクメン」という語感に違和感があります。
「毒面」と勘違いされる可能性があるのではないでしょうか。
とはいえ、「ホンメン」「ヨミメン」・・・なかなかいい代替案もないですねえ。

ところで、更新されたら、7時のニュースで「本日、本読みHPブログが更新されました」と流すとか、新聞の一面に載せるとか号外を出すとか、していただくと、こちら読む側としてはわかりやすいのですが。
Posted by すずめの巣 at 2010年11月17日 10:02
確かに、出版社一丸となってこんくらいやれば、
あっというまに世の中は、あれ、なんかドクメンすっげー流行ってる!なんかかっこいい!
ってことになること間違いない気がします。
水嶋ヒロが作家の肩書きも持つ用になったことだし
イメージキャラは水嶋ヒロで!(笑)
Posted by シキ at 2010年11月18日 10:10
なるほど、自らがメディアという地の利を活かした戦いは、今までありませんでしたね。
流行っていないものでも、まるで流行っているかのように振舞うことができるはず!

そしてドクメンブームの火種ができたところで、
ドクメンが主人公の小説を「本屋さん大賞」に選べば、爆発的にドクメンブームが!
しかも、その作者が美少女高校生だったりしたら、もう最強。
俺もドクメン、僕もドクメンと言うことで、
あっという間にドクメンが増える…かも?
Posted by 黄黒真直 at 2010年11月22日 20:37
レス遅くなりましたが‥‥。

すずめの巣さん。
これまで「ドク」がついた流行り物として、毒蝮三太夫とかトルーマンドクトリンとかどくろべえさまとかいろいろあるので、それらにあやかって、「ドクメン」も是非とも流行らせたいと思います。
まあでも、「ドク」のつく「ドクショ」が流行ってないので、あやしいのだけど。
ていうか、そっか、そもそも「ドクショ」は「毒素」などに似ていて、それが忌避される原因なのかも。

シキさん。
基本的に雑誌も新聞も、本当にホントのことはたいして書いてないのに、なんで自分達のことだけについては、こんなに正直なのか。
もっと自作自演しちゃっていいのに‥‥と思いますよね。

黄黒さん。
そうそう、本屋大賞もそんなに信用されたないんだから、もっとこうして活用しなきゃ。
そうして、ドクメンが定着したら、次はドクジョで。
Posted by 清太郎 at 2010年11月23日 10:06
ドクジョというのは、要するに文学少女なのでは。
と思ったり思わなかったり。
Posted by 黄黒真直 at 2010年11月28日 20:47
黄黒さん。
そういわれると、たしかにそんな気もするけど、いや、ドクメンが文学青年でないのと同様に、ドクジョも文学少女じゃないことにしましょう。
そのうえで、
「文学少女VSドクジョ対決」
などのタイトルマッチ(階級別)を開催するほうが、読書界も盛り上がるというものです。
Posted by 清太郎 at 2010年12月04日 09:16
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