2010年08月17日

春の読書週間

毎年、この時期の定番の話題といえば、
「読書週間の標語」
です。
今年、2010年の標語も、すでに決定しております。ご存じですか、
「気がつけば、もう降りる駅。」
というの。
ご覧の通り、一昨年、昨年に続き、今年も「本に関する言葉が入っていない」標語。
「気がつけば、もう降りる駅。」だなんて、別に読書してなくてもいいわけですからね。
「好きな子とおしゃべりしているうちに、気がつけば、もう降りる駅。」
「お互い抱きしめあっているうちに、気がつけば、もう降りる駅。」
「彼女の唇をむさぼってるうちに、気がつけば、もう降りる駅。」
でもいい。
昨年、このブログで指摘したように、
「読書週間の標語の文言から、本にまつわる言葉をなくす」
     ↓
「読書週間ではなく愛書週間にする」
     ↓
「愛書週間から恋愛週間にする」
     ↓
「読書分野から恋愛分野へという業態転換」
という変革が、着実に進行しているようです。

さて、この「気がつけば、もう降りる駅。」という標語自体の検討は次回に回すとして、今回は「読書週間」について少し。
「読書週間」というのは、一応確認しておきますと、
「10月27日〜11月9日(文化の日を中心にした2週間)」
ということになっています。読書週間初日の10月27日は、「文字・活字文化の日」ね。
読書週間がなぜこの時期に設定されたのかについては、まあ読書の秋だし、文化の日だし、ねえ‥‥、という程度のテキトーな理由しかありません。文化の日も、日本国憲法の公布日だから、読書とはぜんぜん関係ないわけだし。
となると、ですよ。
あらためて考えると、読書週間をこの2週間のみに限定する必要は、まったくないはずです。
むしろ、真に国民にもっと読書してほしい、というか、もっと本を買ってほしい、と思うのならば、読書週間をこの2週間だけにとどめておくのは、おかしなことではないでしょうか。
お役所主導の交通安全週間だって、春の秋の2回あるのです。
甲子園にも春と夏がある。
なのに、なにゆえ読書週間が、秋だけなのであるか。
「ほかにも愛鳥週間とか女性週間とかアレルギー週間とか国際文通週間とかいっぱい詰まってて、もう空きがないんです」
なんて言い訳は通用しませんよ。電波帯域じゃないんだから。
5月には「こどもの読書週間」がありますが、それは所詮子ども相手のもの。読書週間が甲子園レベルだとしたら、そっちは小中学校の野球大会レベルでしょう。
つまり、読書週間が秋にしかない、というのは、
「営業努力の不足」
のあらわれでしかないのです。
「怠慢である」
とのそしりは免れない。
今や、売る努力なしに、モノが売れる時代ではないのです。
本が売れない、出版不況だ、などと嘆くひまがあったら、とりあえず、まずは「春の読書週間」をつくるべきです。
その後、「冬の読書週間」、「夏の読書週間」、さらに「年末読書週間」「早春読書週間」「晩秋読書週間」「梅雨時読書週間」「お花見読書週間」「紅葉読書週間」「初雪読書週間」「愛鳥読書週間」「交通安全読書週間」と、次々に読書週間を拡充し、本の販促に努めましょう。
そこまでやって、それでも本が売れなかったら‥‥?
いや、心配無用です。そのころには、
「読書から恋愛へ」
の業態転換が成し遂げられているはずです。


posted by 清太郎 at 17:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょうど今、甲子園では、全国高校読書選手権大会が開かれています。
全国から集まった高校読書児たちが、炎天下に、1ページ1ページ力のこもった暑い読書を繰り広げています。
スタンドでは、応援団、チアガール、ブラスバンドが、声を嗄らして声援を送っています。
審判の「読了」の声がかかると、勝った側も負けた側も、互いの読書を褒め称えあいます。
負けた方は、記念に「甲子園の紙くず」を袋に入れて持ち帰ります。
Posted by すずめの巣 at 2010年08月18日 08:38
「読書分野から恋愛分野に業態転換」が完遂された頃には、
全国高校読書選手権大会で、恋人たちが互いの唇をむさぼりあったりするんでしょうか。
そんな読書週間はイヤです。
Posted by 黄黒真直 at 2010年08月18日 22:32
レスが遅くなってスミマセン。

すずめの巣さん。
9回裏、2アウト満塁、1読逆転のチャンスです。
バッターボックスには4番の高橋くん。
さあ、ピッチャーの田中くん、読んだ!
高橋くん、読んだ、読み上げた‥‥!
とかいうのね。なんだかよくわかんないけど。

黄黒さん。
そのころには読書週間は恋愛週間になって、開催されるのも読書大会ではなくて恋愛大会だから、大丈夫です。
学校でも、朝の読書ではなくて「朝の恋愛」。
Posted by 清太郎 at 2010年08月22日 21:09
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