2009年04月01日

[本]全裸で読む老子

前回に引き続き、おすすめ本です。

全裸で読む老子.gif

「全裸で観るオリンピック」「全裸で釣るマグロ」「全裸で学ぶJava」などに続く春眠書房の「全裸で」シリーズ第8弾。
今回のテーマは、ズバリ、
「老子の読み方」
です。
「生まれたままの姿で畑仕事をしてこそ、本当の意味での無農薬有機野菜ができる」
と訴える「全裸で作る有機野菜」や、
「震えながら全裸で編んでこそ、本当に暖かなマフラーが編める」
と主張する「全裸で編むマフラー」と同様に、
「無為自然を説く老子は、服を脱ぎ、全裸で読んでこそ、理解することができる」
というのがテーマ。毎度のことですが、強引です。

注意してもらいたいのは、本書を読んだだけでは、老子の思想がどういうものなのか、ちっともわからない、ということです。
これまでのシリーズと同じく、本書に書いてあるのは、
「老子の思想とは何か」
ではなく、
「老子の思想はどうすれば理解できるか」
なんですね。
どういうことか。例を挙げればわかりやすいでしょう。
たとえば、よく知られている老子の言葉のひとつ、
「上善如水(じょうぜんはみずのごとし)」
この言葉について本書は、これがどういう思想的な意味を持っているのか、少しも解説していないわけです。
代わりに書いてあるのは、以下のようなこと。

《「上善は水の如し」、すぐれた善は水のようである、といわれても、何を言っているのだか、すぐには理解できないだろう。
 なぜ理解できないのか、それは、そもそも「水のようである」ということが、理解できていないからだ。
 では、どうすれば「水のようである」ということが理解できるか。
 諸君には、もうおわかりのことだろう。
 さあ、「老子」を片手に、近くの川や湖(できるだけ自然に近い場所がいい)に出かけ、服を脱ぎ捨て、全裸になり、思い切りよく水に飛び込んでみよう。
 あなたの全身の肌を通して、「水のようである」とはどのようなことか、そして「上善は水の如し」とは何を意味するのかが、きっと理解できるはずだ。》

これが右ページに書いてあって、左ページには、湖の中に腰のあたりまで浸りながら「老子」を読んでいる全裸の女子の写真。
こんな調子で、たとえば、
「禍福はあざなえる縄の如し」
のところは、《「あざなえる縄」がどのようなものか、あなたの肌で試してみよう。》と、全裸で縄を綯っている女子と、その縄で全身をがんじがらめに縛られている全裸の女子の写真。
ほかにも、「人を知る者は智、自らを知る者は明」では、《自らを知るとはどういうことか、それを理解するには、まず自ら虚飾を脱ぎ捨て、全裸になることから始めよう》、「取らんと欲する者は先ず与えよ」は《与えるということの真の意味は、全裸にならなくてはわからないだろう》など、読みすすめているうちに、なんだか「老子」は本当に、全裸で読んでこそ真に理解しうる言葉で満ちているように思えてきます。うーむ、なるほど‥‥。

老子について興味があって、「タオのプーさん」とか入門的な本をいろいろ読んでみたけどいまひとつよくわからない、という人は、一度この本を参考にしてみてはどうでしょうか。
などといって、どうせ、これまでのシリーズ同様、おそらくマニアックな全裸ファンしか買わないと思うのだけど。
ただ、欲を言えば、無為自然の老子の思想にこだわっているせいか、全裸の女子がみんな本当に何も身につけていないのが、ちょっと残念。全裸だけど眼鏡だけかけてるとか、全裸だけどネックレスだけしてるとか、そんな写真があってもよかったような、いや、これは私が残念だという意味ではなくて、そのほうがいいという全裸ファンも多いだろうなあ、ということですので、ゆめゆめ誤解なきよう。

【こんな人におすすめ】
・チャレンジ精神旺盛な人。
・本を読んでいる全裸の女子が好きな人。

【こんな人にはおすすめしません】
・こんな本が本当にあると思ってしまったウブな人。
(上の本の画像のリンク先もご覧ください。)



posted by 清太郎 at 08:21| Comment(11) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「日本全裸読書党」党首の私も大好きな「全裸」シリーズ、清太郎さんもきっちりチェックなさっているとはさすがです!

老子とかあまり興味はなかったのですが、「全裸」シリーズで出されると、これは俄然興味が出てくるというもの。私もさっそく購入してみようと思います。さっそくAmazonでチェック、チェック・・・。

・・・アレ?
Posted by 八方美人男 at 2009年04月01日 08:57
ですよね!
やっぱり、眼鏡だけはかけておいてほしいとか、靴下があるのがもう。。。!
というニーズのことも考えてほしいというか。

や、私は眼鏡スーツ白衣がいいんですよ。全裸なんて。でも老子の心は全裸かなあやっぱり。
って。

今日は覚悟して楽しみに見に来たのですが、全裸とは〜☆
Posted by シキ at 2009年04月01日 09:02
八方美人男さん。
おお、さすが八方美人男さん、全裸シリーズもチェック済みでしたか。私は「全裸で釣るマグロ」がやっぱり最高傑作だと思うのですが、いかがでしょうか。
しかし、今回はお互い、偶然にも同じようなネタのエイプリルフールになってしまいましたね。私も、こんなの書いてなければ、うっかりだまされるところでした(^^)
ちなみにこのネタをつくるにあたって、「本の表紙に使える、全裸で読書の写真がちゃんとあるか」が問題だったのですが、「nude reading」とか何とかてきとうにググったら、すぐに見つかりました。おそるべし、世界の全裸ファン。

シキさん。
そうです、老子は全裸なのです。無為自然なんですから。
しかし、つくっているうちに、ウソAmazonページ(これつくるほうが楽しかった。リンクを開くととりあえず縮小表示になってしまうのがちょっと残念なのですが)にある「天然ばくはつ! 老子たん」のほうが気になってきました。老子たんだけに、思いっきり天然キャラなんだろうなあ、友達の韓非子ちゃんとかが「ケッ」とか言いながら、でも仲良くつきあってるんだろうなあ、などといろいろ妄想が膨らみます。
Posted by 清太郎 at 2009年04月01日 09:47
「全裸シリーズ」なんて聞いたことないぞ、ホントにあるのかw
あ、でもなんか読んでるとホントにありそうw

とか思いながら読んでました(アマゾンのページ見るまで騙されてました)。
しかし読めば読むほど、作り込んでありますね〜。
「全裸や意見を交換しましょう」とか、なにするんですか。
Posted by 黄黒真直 at 2009年04月01日 10:35
黄黒さん。
隅々まで見ていただいて、ありがとうございます(^^)
「全裸や意見の交換」は、やっぱり全裸をアップロードして、それに対してコメントを述べるんじゃないでしょうか。そんなことamazonでやっていいのかしら。
Posted by 清太郎 at 2009年04月01日 13:26
本の表紙を見てまず吹きました。
いやはや、恐るべしネタです。

写真を見て爆笑しました。
作りこみましたね。
個人的には老荘思想はこんなにエッチが読んでみたいです。

来年も楽しみにしております。
Posted by Skywriter at 2009年04月01日 21:33
いやぁ、作り込んだネタですねぇ。
 笑わせていただきました。エイプリルフールだから分かるけれど、普段だったら気付かなさそうです^^

Posted by 樽井 at 2009年04月01日 21:44
skywriterさん。
今回はウソ本の表紙をつくるのも、楽しいプロセスでした。時間かかったけど。
「老荘思想はこんなにえっち」は、表紙がアダルトな感じだし、私も気になるところです。

樽井さん。
ネタ自体はずいぶん前に考えていたのですが(ふと、「全裸で読む老子」という言葉が思い浮かんで、使える!と思った)、これはエイプリルフールにしよう、と昨日までとっておいたのでした。楽しんでいただけたようで、よかったです。(そういう樽井さんこそ、罪作りなネタを‥‥。)
Posted by 清太郎 at 2009年04月02日 08:22
アマゾンのリンクに爆笑しました。
こういうところに労を惜しまない人大好きですw

個人的には全裸で釣るマグロが読んでみたいw
Posted by だっぱら at 2009年04月05日 11:57
だっぱらさん。
amazonページ、ご堪能いただけたようでうれしいです。
「全裸で釣るマグロ」が気になりますか。うふふ、マニアックですね(^^)
それにしても、全裸で釣りしてる写真が探せばわりと簡単に見つかるあたり、ネットってホントに便利。
Posted by 清太郎 at 2009年04月07日 09:40
奇しくもと言うか小学生ぶりに本名で検索をかけてこのページに行き着きました
まさか同姓同名がこんな本を出しているのかと驚きよりも好奇心が出てよく読み直すとどうやらネタだったようですねww
このページは話のネタになりそうなので活用さてて頂いてもよろしいでしょうか?
Posted by 羽田 at 2012年04月24日 03:56
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