2008年12月05日

お知らせ

はじめまして。清太郎の姉の澄子と申します。
ここをご覧になっておられる皆様には、妹(清太郎というハンドルネームでしたが、妹です)が大変お世話になったかと思います。
しばらく更新のないことから、もしやと思われていた方もおられるかもしれませんが、妹は先日、長い闘病の末、亡くなりました。病床で、もう薄い文庫本も持てなくなったほど体力が衰えても、震える指でページをめくり続けていた、そんな本好きの妹でございました。(最後に読んでいたのは、東海林さだおでした。)
今、少しづつ妹の遺品や本を整理していたところ、パソコンの中に、こちらのブログにアップする予定だったであろうメモがいくつか残されておりました。私も身内ながらこのブログのファンではございましたし、このまま何の告知もなしにブログを閉鎖してしまうのは、妹の望むところではございますまいと思い、とりあえず形になっていそうなものを整理して、掲載することにしました。
今日から少しづつアップいたします。素直にお読みいただき、笑っていただけることが、あの世の妹への何よりの手向けになるのではと思います。


「ベスト本読ミストを決める」(9月半ばのメモより)

北京五輪で銀メダルを獲ったフェンシングの太田くんが、先日ベストジーニストに選ばれて、でも、
「ふだんはジャージーで過ごすことが多いので、なぜ選出されたかわからない」
という話を聞いて、
「なーんだ、ベストジーニストって、ふだんジーンズをはいてない人を選んでもいいのか」
ということをはじめて知りました。
ベストジーニスト賞というのは、今調べたところ、日本ジーンズ協議会という業界団体が選出する賞。ジーンズ協議会なんていって、そんなにジーンズ関連の企業っていっぱいあるの? リーバイスとエドウィンくらいじゃないの? と思ったらそんなわけはなくて、「日本におけるジーンズ衣料の(輸入を含む)生産、販売を行う企業」が名を連ねているようです(それこそ、グンゼとか帝人とかYKKとかも加盟してます)。

となると、われらが出版業界も、せっかく日本書籍出版協会だか何だかたいそうな業界団体があるんだから、ベストジーニストにならって、ぜひ、
「ベスト読書ニスト」
ではちょっと語感がいまひとつだから、
「ベスト本読ミスト」
を選出してはどうかしら。
これまでは、この手の賞を創設しようという動きがあっても、ほら、「芸能人とかスポーツ選手とか、話題になる人って、あんまり本読んでなさそうだから(読んでも所詮ベストセラー程度だから)」という暗黙の了解があったので(たぶん)、業界として自制してきたのです。
それが、このたびの太田くんのベストジーニスト受賞。ジーンズをはかない人がベストジーニストになれる以上、
「本をちっとも読んでなくたって、本を手にした姿が素敵そうならベスト本読ミストにしていい」
ということになったわけで、ええ、これはもう、チャンスですぜ(何の?)。本を読んでいようと読んでなかろうと、中学校卒業してから(あるいは卒業する前から)本なんて開いたことなさそうでも、本を手にした姿さえ、サマになっていればいいんです。いや、別にサマになんかならなくたって、芸能ニュースのネタとして取り上げられ、スポーツ紙の片隅に写真入りで載るくらいの話題になればいい。

ってことで、ステージの上には、今年のベスト本読ミストに選ばれた巨乳アイドルが、ビキニ姿で胸の谷間に本を挟んで登場して、
「やーだー、あたしー、ふだん、こんな格好で、本読んだりしないですよー」
と胸をぷるぷるさせたりして、それを見ていたワイドショーのコメンテーターが、
「あんなふうにして本の読み聞かせをしてくれたら、若者の活字離れにも歯止めがかかるんじゃないでしょうかねえ」
などと能天気なコメントをつけたりするのも、いいんじゃないでしょうか。
(ちなみに、谷間に挟んだ本は、その年の直木賞受賞作とかベストセラーとかではなくて、たとえばバルザックの「谷間の百合」とか「ムーミン谷に春がきた」とかであってほしい。いや、でも最近、巨乳アイドルなんて流行ってないのかしら‥‥。)




‥‥と、そんなわけで例の通りもちろんウソで、私はもちろん生きてピンピンしております。姉なんかいないし。
まあ、せっかくですので、こういうときでもない限りはできない悪趣味なネタをやってみました。

多少よんどころない事情がありまして、しばらくブログをほったらかしにしてバーチャルに引きこもっておりました(いちど引きこもっちゃうと、なかなかカムバックできないんだよねー)。いつも楽しみにされている読者の皆様には、たいへん申し訳ございませんでした。また何事もなかったかのように再開しますので、今後ともよろしくお願いします。




‥‥というのもネタで、ホントに死んでたりして‥‥。


posted by 清太郎 at 08:48| Comment(12) | TrackBack(1) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このブログのいちファンですが、最初の一文でがつんとショックを受けて、心から追悼してしまいました。エイプリルフールとかにお願いします。。。

でも更新再開はうれしいですね。いつも知識量とユーモアの豊かさに感銘しております。頑張って下さい。
Posted by Kenichi Tani at 2008年12月05日 11:06
この記事がもう少し前にアップされてたら、たいへんなショックを受けて衝動的に自分のHPを閉鎖してたかもしれません! 毎度毎度、見事にだまされる私ですので。別件でワンクッションあってよかった…。そしてこれがネタで、ほんとよかったです。いつまでも元気でいてくださいね(おじいちゃん?)。

私もHPを作っているので、早いうちに遺書をしたためて「もしものときは…」とIDとパスワードを書いておくべきかしら、と真剣に考えてしまいましたけど、実際どうなんでしょうねー。そっと風化させておくのもいいかな。HPの死に様もなかなか難しいですね。

Posted by ミホノフ at 2008年12月05日 11:55
「どーせまたネタだろ」と思いつつ、気がつくとマジで信じてしまっていました。
どんな無理矢理なネタでも何故か信じさせてしまう清太郎さんは天才だと思います(真面目に

更新再開はファンとしては嬉しい限りですが
身体を壊さぬよう無理はなさらないで下さいね^^
Posted by なお at 2008年12月05日 16:28
こんばんは。
 まぁいつもの事ではあるんですけれど、なかなか更新がないなぁと思っていたらこういうネタで切り返してくるとは。。。  
 とりあえず無理しないで下さいね。
 最近自分はリアルにちょっと入院していたので、本当にちょっと心配しちゃいましたよ。
Posted by 樽井 at 2008年12月05日 19:09
いつも楽しく拝読しています。

まさかとは思いつつも
「妹(清太郎というハンドルネームでしたが、妹です)」のリアルさに
ちょっとドキッとしました。
これからも更新楽しみにしています。
Posted by もん at 2008年12月05日 20:14
え、ウソ、マジで!? それともいつものネタ!?!?
と心臓バクバクで読みました。
とても素直になんか読めません…!
だいぶ前に清太郎さんの「女性? 男性?」疑惑があったのを覚えていたせいで、「清太郎というハンドルネームでしたが、妹です」が、より説得力を。なんか描写もリアルだし。
とりあえず、ピンピン生きている事を祈ってます。
Posted by 黄黒真直 at 2008年12月05日 21:22
そんなわけで、妹に代わりまして、わたし、澄子がレスを付けさせていただきます。とかいって。

Kenichi Taniさん。
実は、エイプリルフールまであと4ヶ月引きこもるかどうか、本気で検討しましたよ(^^;
おほめいただきありがとうございます。ご期待にそえるよう、精進します。

ミホノフさん。
いやあ、でもホント、更新のとだえているブログとか見ると、「もしかしたら、ここの管理人は‥‥」とかって、思いますもん。ネットって、消さない限りはずっと残っているから、こわい。管理人本人が開かないと、だんだん文字が消えてく‥‥、とかそんな機能を誰か考えてほしいです。
しかし、一度こんなことやると、この先私がホントに死んじゃっても、誰も本気にしてくれないだろうな‥‥。

なおさん。
つまらない心配をさせてしまって申し訳ないです。
実のところ、とっくに旬を逃したベストジーニストの話題(あんまり大したことないネタだけど)を、でもそのまま捨て去るのはもったいないし(資源の節約です)、えーと、と考えた末の解決策でもありました。ブランクなんてなかったかのようにふつうに更新してもよかったんですけどね‥‥。

樽井さん。
自分のところは放置してましたが、ネット巡回はコンスタントにしておりましたので、樽井さんの日記もちゃんと見てますよー。体調が整わないのに引っ越し、たいへんですね。あまりご無理なさらぬよう。
そういえば私も最近引っ越しました。

もんさん。
妹にするか母にするかで、ちょっと悩みました。これからもお楽しみに。
ところで、こうやって親族が管理人の死を告げるのって、私も一度経験があって、たまに見ていたサイトを訪れたら、「弟が‥‥」なんて告知してあって、たいへんショックを受けました。それを思うと、こういうネタって、ホントに不謹慎でルール違反なのですが、‥‥でも、これを逃せばもうできない、という誘惑に勝てませんでした‥‥。ごめんなさい‥‥。

黄黒さん。
その昔の女か男か疑惑をふまえて、妹にしてみました。黄黒さん、いつも引っかかっていただき、なんとも申し訳ないというかありがたいというか‥‥(^^)
ピンピン、というほどじゃないかもしれないけど(風邪引いてるし)、生きております。
明日もちゃんと更新しますよ。姉の澄子が。とかいって。
Posted by 清太郎 at 2008年12月05日 22:11
すっかり騙されて悔しかったので、リベンジ記事
を書きました。
いや、マジで追悼記事を書くつもりでした…(^^;)
Posted by ミセス・かんちがい at 2008年12月06日 22:52
すっかり騙されて、しんみりと読んでしまいました!
嘘でホントによかったです…
まだまだブログ楽しみにしてますね!!
Posted by あこ at 2008年12月07日 01:29
ミセス・かんちがいさん。
あわわ、まったく申し訳ないです。良心の呵責が‥‥(^^;
何はともあれ、これに懲りることなく、またよろしくお願いします。

あこさん。
しんみりだなんて、うわー、なんというか、すみません。
まあでも、そうやって惜しんでもらえるのはシアワセですよね。
これからもまたお楽しみください。
Posted by 清太郎 at 2008年12月07日 09:25
まずは無事ご生還、おめでとうございます。
ベストジーニストが来て、こりゃ無事だったと直感いたしました。

3ヶ月は長かったですねぇ…更新されたらコメント一番乗りを狙っていたのですが、何と5日間も来ていなかったんだ…三月書房のブログも半年ほど更新がなかったので、本読ミストは本読みストに突入したのかな…と思っていました。
Posted by 銀河旋風児 at 2008年12月11日 23:07
銀河旋風児さん。
本読ミストは本読みスト‥‥、おお、うまい!
まあともあれ、ベア見送りのまま労使間で何とか妥協点を見出せまして、再開することになりました。これからもよろしくお願いします。
Posted by 清太郎 at 2008年12月12日 15:31
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