2008年12月22日

ハーレクインにする

「人は見た目が9割」なんて本がありましたが、本だって見た目は大切です。9割とはいかなくても、8割くらい。小畑健のイラスト、あるいは蒼井優の写真じゃなかったら、「人間失格」や「こころ」を手に取ることはなかった、という学生さんは多いでしょう。タイトルや内容がまったく同じでも、装幀が変われば、本の印象なんて、ガラリと変わってしまうものです。

ということで、お馴染みの本がたとえば、いきなりハーレクインの装幀になったら、どんな内容の本に見えることになるのか、考えてみましょう。

「夢をかなえるゾウ」

夢をかなえるゾウ

ベストセラーの自己啓発本ですが、ハーレクインの表紙にすると、あら不思議、
「ゾウのようにでっぷりと太って頼もしいあなたが、幸せな結婚というあたしの夢をかなえてくれたわ‥‥」
というデブ専向けラブストーリーに見えてきます。

「流星の絆」

流星の絆

これはもうそのままハーレクインのタイトルにおさまっていそうですね。「3年前、あの流星が降る夜、初めて愛を交わした直後に引き離された彼は、 二人の間に生まれた秘密を知らない‥‥」みたいな。

「おひとりさまの老後」

おひとりさまの老後

先日、娘に子どもが生まれ、「あたしもついにおばあちゃんね」とつぶやいたレイチェル。そんな彼女のもとに、ある朝、一通の手紙が届いた。それは、死んだ夫・ダンの友人、アーサーからのものだった‥‥。ひそやかな恋の予感。でも、でも、あたし、こんな年になって、それにまだダンのことだって、でも、でも‥‥。
という感じでしょうか。

「不機嫌な職場」

不機嫌な職場

スザンナは数年ぶりに外国からロンドンに戻り、社長秘書の仕事を手に入れた。しかし、雇主となるマックスは鼻持ちならない男性で、仕事を始める前にスザンナにこう警告した。君の前任の秘書はボスに恋して仕事を失った、と。心配いらないわ。彼女は心の中で言い返した。いくら人気雑誌で“結婚したい男性五十人”に選ばれたとしても、私はこんなうぬぼれ屋の男性になんかまったく興味がないわ。だが、ある日、マックスの意外な一面を知ったスザンナは‥‥。

「女性の品格」

女性の品格

女社長として日夜ビジネスの最先端で働いているキャシー。そんな彼女のもとをふと訪れたヒッピーくずれのフランス人、ポール。「君のからだは、冷たいシルクで覆われているんだね。その下に何が隠されているのか、この目で確かめずにはいられないんだ・・・・」。毅然として撥ね付けようとするキャシー。だが、意外にもたくましいポールの腕に抱かれ、容赦ないキスの洗礼をうけると、それまでおぼえたことのないエクスタシーを前に、彼女を覆う高貴な仮面は静かにすべり落ちていくのだった‥‥。

「生物と無生物のあいだ」

せいぶつと無生物の間

ああ、生物と無生物、その断絶を超えた禁断の愛が今ここに! 「あたし‥‥、マネジャーのジェイクのうちの‥‥、れ、れ、冷蔵庫が好きになってしまったの!!」 色白で頼もしい冷蔵庫との愛におぼれるシャノン。「オッオー! シャノン、きみはうちのキッチンで、いったい何をしてるんだい?」「ジェイクっ、違うのっ! これには、わけが‥‥!」 一人と一台の愛の逃避行が始まった‥‥!

ということで、見た目をハーレクインにするだけで、ハーレクイン的なロマンスあふれる小説だと勘違いして買っちゃう人が増えて、いいような気がします。(そうして間違って買っちゃって、
「シャノンはいつ冷蔵庫と出会うのかしら」
と読み始めて、途中で、
「やだ、この本、ハーレクインじゃないわ!」
と気づいても、
「おもしろかったので結局最後まで読んじゃいました」
ということになれば、読者層が広がります。)

単行本の小説は2年くらいすると文庫化しますが、文庫にする前に、とりあえずハーレクイン化してみるのもいいかもしれませんね。(文庫化した後でもいいけど。)

また、この「ハーレクインにする」がうまくいったら、
「ラノベにする」
「ジャンプコミックスにする」
「ポプラ社の昔の江戸川乱歩シリーズにする」
なども試してみるといいと思います。
posted by 清太郎 at 22:12| Comment(13) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月21日

2008読書界しょんぼり番付

えー、ここで振り返るまでもなく、何かとしょんぼりなことが多かった今年の読書界でした。が、あえてそのしょんぼりを直視しよう、直視してますますしょんぼりしよう、ということで、先日の「2008読書界番付」に続いて、今年もまとめてみました。
番付の順位は、「読書界番付」以上に個人的な趣味によるものです。草思社の破綻は横綱級としても、
「いちばんしょんぼりなのはS&Mスナイパー休刊じゃないの!?」
などといった反論・意見などございましたら、どうぞコメントしてください。



読書界しょんぼり番付

西
草思社経営破綻 横綱 主婦の友休刊
マイクル・クライトン死去 大関 ヤングサンデー休刊
堺市図書館の大量BL本発覚 関脇 読売ウイークリー休刊
月刊現代休刊 小結 国木田独歩没後100年不発
ロードショー休刊 前頭1 アーサー・C・クラーク死去
S&Mスナイパー休刊 同2 新風舎破産
PLAYBOY日本版他いろいろ休刊 同3 洋販自己破産
金色のガッシュ!訴訟 同4 氷室冴子死去


いちおう解説しますと‥‥。

横綱
・草思社経営破綻(文芸社の子会社として再発足)
草思社の破綻は新年早々の大ニュースでした。同時期の新風舎破綻とともに、出版業界のしょんぼりな一年を予見させる出来事でしたね。文芸社の傘下に収まって、事務所も移転して再出発したけど、どうなるのかなあ‥‥。
・主婦の友休刊
今年はまた数々の雑誌が休刊しましたが、その象徴が主婦の友といえるのではないでしょうか。なんせ会社名が主婦の友社なのに、その名前が付いてる看板雑誌をを休刊しちゃうんですからね。味の素が味の素の製造をやめちゃうようなもんでしょう。
主婦の友なき後、主婦の友社の看板雑誌って何になるんでしょうか。いきなり社名変更して、「Cawaii!!社」とかになっちゃうと楽しいのに。

大関
・マイクル・クライトン死去
クライトンはたぶん「アンドロメダ病原体」と「スフィア」くらいしか読んでないんだけど、それなりにコンスタントに新刊が出てたから、いきなりの訃報でびっくりしました。66歳でした。
・ヤングサンデー休刊
読んでないし、特に好きな作品があったりするわけでもなかったんだけど、こんなわりとメジャーな漫画誌も休刊なのねえ、としみじみ。

関脇
・堺市図書館の大量BL本発覚
堺市の図書館が5,000冊以上のBL小説を収蔵していた、しかも開架書棚に置いてあった、というのが市民の投書で発覚したのが7月。あちゃー、と思いましたけど、要はバランスの問題であって、ある程度はBL小説くらい置いててもいいんじゃないの、とは思います(BLを男同士のポルノ小説だと勘違いしている人がときどきいるように思いますが、男同士の恋愛小説でしょ? 過激な恋愛小説が図書館の蔵書として許されている以上、BLを排除するのは論理的におかしい)。結局は、書庫に収蔵する、ということで決着したんだけど、なんだかなあ‥‥。
・読売ウイークリー休刊
まあなるべくしてなった休刊のような気もしますが(ニュース聞いて、読売ウイークリーって週刊読売と違うの? とか思ってしまった。知名度が悲しいほどなかったんですね)、週刊誌が休刊なんて、しょんぼりな出来事です。

小結
・月刊現代休刊
総合雑誌はなくなっていくばかりなのねえ(まあ個人的には、全然読まないから、わりとどうでもいいんだけど)。団塊の世代とともにあった雑誌は、読者と一緒にそろそろ引退時期なのかもしれません。
・国木田独歩没後100年不発
誰も気にしてなかったけど、今年は独歩の没後100周年です。地味なイベントとかあったみたいだけど、まるきり盛り上がりませんでした。doppo100.comなんてウェブサイトができたりして、もっと話題になってもよかったのにねえ。

前頭1枚目
・ロードショー休刊
この手の情報誌も、だんだんと減っていくばかりなんでしょうねえ。
・アーサー・C・クラーク死去
クラークは、マイクル・クライトンと違っていつ死んでもおかしくない年齢ではありましたが、これでハインライン、アシモフに続いて往年のSF界ビッグ3がみんな鬼籍に入ってしまったのだなあ、と思うとしんみりします。

前頭2枚目
・S&Mスナイパー休刊
よくわかんないけど他の業界同様、緊縛界も少子高齢化してそうだから、もうしばらくは紙媒体でもやっていけそうな気もするのですが、やっぱりインターネットの影響からは逃れられなかったんですね。
・新風舎破産(文芸社に事業譲渡)
文芸社は草思社を子会社化したうえに、こうして自費出版業界の唯一のライバルだった新風舎の事業も取得、そのうえ「B型自分の説明書」シリーズが大当たりで、一人勝ちなのか、あるいはこれが終わりの始まりなのか、よくわかんないです。

前頭3枚目
・PLAYBOY日本版他いろいろ休刊
今年休刊の雑誌をそろそろまとめますと、主立ったところは、
・論座
・KING(これは売れるはずがなかった)
・ラピタ
・BOAO
・GRACE(来秋再刊?)
・zino
・LOGiN
Z(あの「人生最後のメンズファッション雑誌」です)
といったあたりでしょうか。
ついでに、来年に休刊するのが、
・広告批評
・マミイ
・英語青年
なんともしょんぼりですが、いつまでも過去に拘泥するばかりではいけません。もっと前向きになりましょう。前を、未来を向いて、ほら、たとえば来年は何が休刊するのか、予想してみるとか。(やっぱり後ろ向きだ。)
・洋販自己破産
洋販というとあまりピンとこないかもしれませんが、青山ブックセンターの親会社です。傘下の青山ブックセンターの運営事業は、ブックオフが取得することになりました。もともと青山ブックセンターは一度破綻したのを洋販が引き受けて運営してきたわけですから、これで2度目の破綻です。そろそろ店名を、
「青山ブックセンターNeo」
「青山ブックセンターReturns」
などと変えてもいいんじゃないかと思います。

前頭4枚目
・金色のガッシュ!訴訟
サンデーの人気連載で、今年完結した「金色のガッシュ!」。原稿を紛失されたとかいろいろ揉めて、作者が小学館を提訴しました(11月に和解)。
・氷室冴子死去
氷室冴子死んじゃったのかー、というのはけっこうショックでした。51歳で、まだまだ若い。ここしばらく執筆してなかったようだし、ずっと闘病だったんでしょうか。
ほかに今年逝去した作家として、ソルジェニーツィン、赤塚不二夫、アラン・ロブ=グリエ、小川国夫、バリントン・ベイリー、アイトマートフ、野田昌宏、南里征典。
ソルジェニーツィン死去も仰天ニュースだったなあ。だって、まだ生きてたなんて思わないもの。死んでから、生きてたことを知りました。

ということで、そんなしょんぼりな一年でした。
来年は何かいいことあるといいですね。いちおう「太宰治生誕100年」だったりして、それなりの盛り上がりが期待できそうですが、その一方で、
「中島敦生誕100年」
「二葉亭四迷没後100年」
はスルーされそう。いや、でも、読者としては、こういうのをひとつひとつちゃんと盛り上げていくべきなんですよね。そうじゃないと、来年もまた読書界全体がしょんぼりになってしまう。
よーし、来年はがんばるぞう。二葉亭四迷没後100年にあやかって、来年の目標は、ズバリこれ。
「平凡」
あ、いきなりしょんぼりな気がしてきた‥‥。
posted by 清太郎 at 15:21| Comment(6) | TrackBack(1) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月19日

来年ブームになる小説

昨年の「カラマーゾフの兄弟」、今年の「蟹工船」と、リバイバルブームが続いています。石川達三の「青春の蹉跌」も、本屋さんで平積みになってたし(テレビのワイドショーか何かで紹介されたそうです)。
2008年はそろそろ終わりですが、来年2009年も、また何かリバイバルものが流行るんじゃないでしょうか。

では、カラマーゾフと蟹工船の次に来る作品は何か。ちょっと予想してみましょう。
カラマーゾフ、蟹工船と、共通するのは「カ」で始まる小説であることですね。うむ、来年も「カ」で間違いないでしょう。
ロシア、日本と来て、次は米英、あるいはフランスあたりになりそうですから、 
・フロベール「感情教育」
・メリメ「カルメン」
・スウィフト「ガリバー旅行記」
なんかが有望そうです。
が、いや、ちょっと待ちなさい。安易にタイトルだけで予想しても意味がないのではないか。中身も重要なんではないか。
暗い世相を反映して「蟹工船」がブームとなった今年に続き、さらに暗澹たる不況が待ちかまえている来年は、この「蟹工船」をすら凌駕する暗い作品が歓迎されるに違いありまません。
「ワーキングプアなんて、もう古い。時代は今、ワーキングどころじゃない、ただのプアだ!」
なのです。

となると、
・葛西善蔵「哀しき父」
・宇野浩二「枯木のある風景」
といった貧乏私小説が俄然クローズアップされることになるんだけど、うーん、いまひとつマイナーです。私も読んだことないし。
そこまで「カ」の字にこだわらなくてもいいのかも、貧乏小説としてもっとメジャーな、
・川崎長太郎「抹香町」
・宇野浩二「子を貸し屋」
・尾崎一雄「暢気眼鏡」
といったところでもいいのではないか、とも思うのだけど、いや、待てよ待て。
今年は「蟹工船」が流行ったといえど、所詮それはひと握りの人たちの間でのこと(読書人口なんて釣り人口などよりずっと少ないのです)。世間的には、もっと流行ったものがあるわけです。
ほら、あれ。
ポーニョポーニョポニョ、「崖の上のポニョ」。

となると、ですね。
今年流行ったのが、崖の上。
暗澹たる来年は、崖の下。
ということになっても、おかしくはないのではないか。
うむ、そう、それです。
・嘉村礒多「崖の下」
これがあるではないか。
「駆け落ちしてきた男女が、今にもくずれそうな崖の下のボロ家でひっそり暮らすことになった」
というプア小説で、なおかつ、おお、「カ」の字で始まるではありませんか。
これはもう、この作品で決まりではないか。
来年流行るのは、ずばり「崖の下」。
崖の上の次は、崖の下だ! 崖の下のプアだ!

ということで、時代の最先端を体験したいあなたは、今から「崖の下」を読んでおくといいでしょう。
posted by 清太郎 at 00:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月17日

2008読書界番付

はわわー。
ぼんやりしていたら、いつの間にかもう12月半ばではございませんか。2008年も残すところわずか2週間ですのよ! 奥様!
ということで年末恒例企画、今年も「読書界番付」をまとめてみたいと思います。
昨年と同様、
「どれだけ売れたか、だけではなく、話題性やインパクトの大きさ、将来性、私の個人的趣味といった各要素を勘案したうえで」
順位付けしています。ご意見・ご要望がございましたら、どうぞお寄せください。



読書界番付

西
B型自分の説明書 横綱 蟹工船
赤毛のアン100年 大関 源氏物語千年紀
ハリポタ最終巻 関脇 ジャケ買い狙いの夏文庫
小悪魔ageha 小結 あたし彼女
ル・クレジオ 前頭1 ブックファースト新宿店
国民読書年 同2 石井桃子
ケータイで読む電子書籍 同3 本棚本


いちおう順番に解説を加えておきますと‥‥。

横綱
・B型自分の説明書
・蟹工船
今年いちばん話題になった出版物といえば、両者のほかにないでしょう。どちらも、大手出版社が「仕掛けた」のではなくて、口コミ的なところからじわじわと広がったのが特徴的ですね。「B型自分の説明書」は、今となっては信じられないくらいですが、最初は1000部の自費出版でした。「蟹工船」も上野の本屋さんから徐々に話題になっていったもの。
それにしても、「B型自分の説明書」に続く「AB型」「A型」「O型」自分の説明書がちゃんとベストセラーになった一方で、「蟹工船」ブームにあやかった、柳の下のドジョウを狙う第二、第三の、
「蟹小説」
が出てこなかったのが不満です。数だけはどんどん出てるくせに、ここぞというときに「これ!」という本が出ないのは、出版業界全体の体力の衰えを感じさせます。

大関
・赤毛のアン100年
・源氏物語千年紀
今年前半は赤毛のアン100年、後半は源氏物語千年紀、という感じでした。どちらも各地で記念イベントが開催されたり、関連本がいろいろ出たりしましたが、いまひとつ、本を読む人だけの内輪の盛り上がり程度におさまってしまったような気がして残念です。
奈良にまったく興味のない人が、あのせんとくんのおかげで奈良遷都1300年に興味を向けたことを思うと、源氏物語千年紀においても藪内佐斗司先生にお願いして微妙なマスコットキャラをつくってもらえばよかったのに‥‥。
源氏物語、先月から刊行されている大塚ひかり訳の「源氏物語」(ちくま文庫)、もっとくだけてもいいかと思う文章ですが、本文に挿入された解説がわかりやすくて(特に、どこがどのようにエッチなのかについての説明)、いいです。

関脇
・ハリポタ最終巻
・ジャケ買い狙いの夏文庫
今年の夏休みを盛り上げた両者。
ハリポタ、昨年は原著の最終巻、今年は日本語版の最終巻でした。毀誉褒貶ありつつも、多くの子どもたちに読まれたハリポタ。完結した今、
「ハリポタもう読めないから、ほかの本でも読んでみよーっと」
という子どもが少しでも出てくれば、と思います。
夏の文庫は、昨年に続くマンガ家起用が話題になりました。荒木飛呂彦の「伊豆の踊子」とか小畑健の「地獄変」「こころ」とか。個人的には新潮のビビッド単色カバーが好みでしたが。
関係ないけど、フレデリック・ブラウンの古典的名作「天の光はすべて星」(ハヤカワSF)がいつの間にか美麗な表紙になっていて、心惹かれました。カバーデザインのリニューアル、大いに推奨です。

小結
・小悪魔ageha
・あたし彼女
ここを読んでおられる方のほとんどはご存じないと思いますが、「小悪魔ageha」はキャバ嬢のバイブルといわれている女性誌。創刊は2年前くらいですが、今年になって次々と雑誌休刊が相次ぐ中で、
「こんな雑誌が発行部数30万だなんて!」
ということで、注目されました。
「あたし彼女」も、ここを読んでおられる方のほとんどは直接読んだことはないと思いますが、第3回日本ケータイ小説大賞受賞作。
「アタシ

 アキ

 歳?

 23

 まぁ今年で24

 彼氏?

 まぁ

 当たり前に

 いる

 てか

 いない訳ないじゃん

 みたいな」
といった破滅的に強烈な文章が、ネットでもかなりネタになりました。

前頭1枚目
・ル・クレジオがノーベル文学賞
・ブックファースト新宿店開店
ノーベル文学賞は、もしかしたら村上春樹かも、なんてことも囁かれていましたが、ル・クレジオなら、まあしょうがないよねえ。っていうか、この人、まだノーベル賞もらってなかったのか。
ブックファーストは、昨年渋谷のお店がなくなってガッカリでしたが(跡地はどうなるのかと思っていたら、今話題のカジュアル衣料チェーンH&Mの渋谷店になるのね)、この新宿西口店に生まれ変わったんだね、と思うことにしました。改札からの距離を考えると、元の渋谷店より多少便利。建物も奇妙だし(丹下健三の義理の息子率いる丹下事務所のデザインです)。どこに何があるか、まだ把握しきれておりませんが‥‥。

前頭2枚目
・2010年が国民読書年に決まる
・石井桃子101歳で死去
「国民読書年」なんて聞いても、
「エッ、何それ!? 決まったって、誰がいつ決めたのよ」
と思われる方が大半でしょうが、6月の衆参両院の本会議で、「2010年を国民読書年に定める決議」が全会一致で採択されてたんです。「国民読書年」だなんて、いかにもアナログ、というかアナクロな響きですが、まあ一部の読書人として、支持いたします。
石井桃子が死んじゃった、というのは「読書界番付」よりもむしろ「読書界しょんぼり番付」のようにも思えますが、でも101歳の大往生なんだから、いいよね。プーさんやピーター・ラビットなど、彼女が翻訳した作品についても、少し話題になりました。

前頭3枚目
・ケータイで読む電子書籍
・本棚本
昨年盛り上がった「ケータイ小説」(ケータイ発の紙の書籍)は下火になりましたが、ケータイで読むケータイ小説やマンガはずいぶんと広まり、定着してきたようです。
本棚本というのは、作家や有名人の本棚を紹介する本ね。ヒヨコ舎の「本棚」「本棚2」をはじめ、「本棚三昧」「書斎の達人」などが立て続けに出ました。

‥‥っていうか、これだけで終わり? 昨年は前頭6枚目まであったのに、ちょっと少なくない?
そう、そうなんですよねー。もちろん他にも話題になったものとして、

・東野圭吾がベストセラー独占(流星の絆、探偵ガリレオシリーズ、容疑者Xの献身)
・楊逸が芥川賞受賞
・good!アフタヌーン、少年ライバルなど新漫画誌創刊
・夢をかなえるゾウ
・オリコンによる書籍の週刊ランキング提供開始
・ブックオフ、経営破綻した青山ブックセンターを取得

などいろいろありますが、なんだかあんまりピンとこない。東野圭吾はあんまり好きじゃないし、楊逸は「日本語が母語ではない作家が初めて芥川賞受賞」ということで話題になったけど、その程度の話題性ならむしろリービ英雄読もうよ、と思うし、good!アフタヌーンや少年ライバルは創刊後ちゃんと売れてるのかよくわかんない。といったような感じで、いずれも幕下以下とはいいませんが、十両レベルのような気がして、番付からはずしました。

ようするに、こうしてあらためて振り返ってみると、今年の読書界って、去年に比べて全体的に何だかしょんぼりなのです。うーむ、こうして出版業界は凋落していくばかりなのかなあ。
番付をつくって盛り上がろう、と思ったのに、なんだか寂しくなってしまいました。これでまた昨年同様に「読書界しょんぼり番付」をつくったら、さらに悲しい気持ちになってしまいそうです‥‥。
posted by 清太郎 at 12:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月12日

シアトル中央図書館に行ってみた

建築雑誌などを見ていると、ときどき図書館が話題になってます。伊東豊雄がデザインした多摩美術大学新図書館、坂茂の成蹊大学情報図書館、ヘルツォーク&ド・ムーロンのコトブス大学図書館、フォスターのベルリン自由大学図書館なんてあたりがよく知られていますが、大学内だったり海外だったりで、実際に目にする機会はなかなかありません。
が、このたび、所用あってシアトルに滞在中。シアトルといえば、シアトル公共図書館の中央図書館! 話題図書館の筆頭格です。ということで、いそいそと行ってきたので、今回はネタもオチもない単純な図書館レポートをお届けします。

中央図書館がオープンしたのは2004年5月。設計は、レム・コールハース(北京オリンピックの前にちょっと話題になった北京のヘンな形のビル、中国中央電視台本部もこの人のデザインですね)。総工費1億6,550億ドル、11階建てで床面積3万4,000平米、収蔵能力は145万冊(現在100万冊くらい)なのだとか。

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建物の見た目は、いかにもコールハースらしい、ヘンな形。今にも、
「【問】この立体について、
(a)体積を求めよ
(b)表面積を求めよ
(c)頂点abkjで切った断面の面積を求めよ」
などと迫られそうな、得体の知れない形状です。見上げてるだけでは、どこがどうなってるのか皆目見当がつきません。

が、全体を覆うガラスと取り去ってしまえばわりとシンプルで、積み重なった直方体をガチャガチャと横にずらして、その頂点を結んでいった、といった感じ。ネットで拾ったこのイラストを見るとわかりやすいでしょう。

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見上げてるだけではしょうがないので、早速入ってみました。入り口は、ここ。

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入ってすぐの1階にあるのは、児童図書と各国語図書のコーナーです。
日本の本もちゃんとありました。

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量的には他の言語の本より断トツに多いようで、たぶん4、5千冊くらいはあるんじゃないかしら。ただ、蔵書はどういう基準で選んでいるのか(もしかしたら寄贈本がほとんどなのか)、中身はなんとも微妙。時代小説の一角は、懐かしの春陽文庫やら山手樹一郎やらが堂々と並ぶ、今の日本ならありえないラインナップでした。蔵書がこの程度なのか、それとも人気作品は軒並み借り出されているのか、そのあたりは謎です。「江戸っ子侍(上)」の隣になぜ「秘密のSummer Kiss」が並んでいるのかも謎。

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マンガもありました。いきなり「じゃりン子チエ」とか。

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ちなみにマンガについては翻訳ものの方が充実していて、3階のヤングアダルトコーナーにはMANGA専用棚も設けられています。MANGA事情にことさら詳しいわけではないのでよくわかんないのだけれど、ざっと見たところ、「フルーツバスケット」や「犬夜叉」、「NARUTO」、なるしまゆりといった定番作品から、「ケロロ軍曹」「魔法先生ネギま!」「エマ」といった最近のものまでそれなりに揃っているみたい。

画像07

どうやらデルレイという出版社(レーベル?)がマニアックな作品に強いらしくて、「ネギま!」のほか「寄生獣」「蟲師」「げんしけん」「ゴーストハント」なんかが出てました。なるほど。

シアトルは坂の街なので、3階にも出入り口があります。こんなセルフサービスの貸出機が置いてありました。

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図書はすべてRFIDタグで管理されているのね。便利そう。返却もブックポストに放り込めば、ベルトコンベアでゴゴゴゴ‥‥、と運ばれます。

画像06

3階は「Living Room」と呼ばれていて、わりとオープンな感じ。小説の書架がバーンと並んでいるほか、一部の雑誌とヤングアダルトもここ。カフェや売店(中央図書館グッズも売ってます)もあります。
何より、天井が高くて、とっても広々。

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写真中央の黒いカタマリが、中二階になっている4階(ミーティングルームがある)で、その上の5階まで吹き抜けになってます。
5階は「Mixing Chamber」なんて名前がついている調べものスペース。参考図書の書架が並び、カウンターでは司書さんが何でも相談に乗ってくれて、パソコンも145台置いてあるそうです。写真は、そのカウンターと、背後にある司書さんのワークスペース。

画像10

カウンターの上にあるモニターは、貸し出された本のタイトルが刻々と表示されていくようなデジタルアート作品らしいです。現在の貸し出し件数なども、一定時間ごとに表示されているようです。

でもって、6階から9階が、小説以外の本がドカンとおさまった「Books Spiral」。スパイラルですから、螺旋状です。床がわずかに傾斜していて、6階から9階までがひと続きになってるのね。
この図を見ればわかるでしょうか。

図2

000の総記から始まって、上へ上へ、折り返し折り返し、延々とつづいています。もちろんエスカレーターや階段があるのでショートカットできますが、いちおう下から上まで歩いてみました。

画像11a

画像11b

ちなみに、エスカレーターはハデハデ。どこの未来だ、という感じです。

画像12

これまで図書館というのは、本を読むため、あるいは調べものをするための静的な空間でした。図書館がそういう場である限り、
「こんなハデハデなのは、図書館として、いかがなものか」
ということになるのでしょうが、でも最近の図書館は、インターネットに対抗して、「知識創造の場」として自ら定義し直そう、という流れにあるようです。となると、創造性を刺激しそうな、こんな突飛な空間デザインが、これからの図書館には増えていくのかもしれません。(こんな奇妙な図書館ばかりになったらイヤだけど。)

そうして歩き回ってると、館内のあちこちに検索用端末が置いてあるのが目につきます。

画像13

こんなふうに書影も出たりして(新しい本だけみたいだけど)、なかなか秀逸です。

10階に行き着くと、ここも天井の高い閲覧室になってました。年中天気の悪いシアトルですが、晴れたら自然光が降り注いで、気持ちいいだろうなあ。

画像14

というような感じでひと通り見てきたわけなんですが、図書館としての使い勝手はともかく、空間の切れ目をあまり感じさせないところが、さすが。1年に1度くらい、館内整理日と称して一週間休館にして、最上階から1階までの、
「本を使ったドミノ大会」
を開催しているに違いない、と思いました。
posted by 清太郎 at 15:24| Comment(5) | TrackBack(1) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月07日

古典の日でいいのか

もうひと月以上前のことになっちゃいましたが、11月1日は「古典の日」になったそうです。

今年、2008年の11月1日は、源氏物語が書かれてから、少なくとも1000年。なぜ「少なくとも」なのか、なぜ「11月1日」なのかというと、「紫式部日記」の1008年11月1日(旧暦だから今の11月1日とはずいぶん違うはずだけど、気にしない)の項に、当時すでに源氏物語が読まれていたことをうかがわせる次のような記述があることから。

《左衛門督、「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ。」と、うかがひたまふ。源氏に似るべき人も見えたまはぬに、かの上はまいていかでものしたまはむと、聞きゐたり。》

敦成親王(後の後一条天皇)誕生祝いの宴席で、藤原公任(百人一首の「滝の音はたえて久しく〜」の歌を詠んだ人。当時40過ぎ)が、酔っぱらって(たぶん)、
「このへんに、若紫ちゃんはいないかにゃ〜、ゲヘへ」
などといいながらうろうろしてるのを見て、
「光源氏に似た男がいねーのに、若紫がいるわけねーっつーの」
という、なんというか「あーあ、この合コン、ハズレだわ。早く帰りたいんだけど」的ウザ感たっぷりの感想をもらしてる、という場面です。

で、「古典の日」。せっかく「源氏物語千年紀」なのに、なにゆえ「源氏物語の日」にしなかったのか。
おそらくは、
「源氏物語をはじめ、広く日本の古典文学全般に親しんでもらうきっかけになったら」
という目論みがひそんでいるんでしょうが、それは机上の空論というか、下司な根性。「源氏物語」として限定したところでなかなか源氏物語なんて手に取ってもらえないのだから、それを「古典」なんてぼんやりしたものに置き換えるなんて、何も言ってないのと同じではないか。「前年同月比2.5%アップを目標に」といった数値目標を、「みんなでがんばって営業成績を上げましょう」にするようなものです。

それに、これが「源氏物語の日」であれば、当然ながら次は、
「源氏物語の日があるのなら、われらが平家物語も『平家物語の日』を制定すべし」
「もちろん、『枕草子の日』も」
「『方丈記の日』も」
「『徒然草の日』も」
と、それぞれのファンが黙っていないわけで、古典文学業界といえど多少は活況を呈したはずです。それがこともあろうに「古典の日」では、この先、たとえば、「伊勢物語の日」を制定しようと申請すると、
「あー、もうすでに『古典の日』がありますからねー、ダブっちゃいますから、ダメです」
ということになるに違いなく、それでもゴリ押しして「伊勢物語の日」をつくろうとすると、
「あの源氏物語でさえ、表立って『源氏物語の日』を標榜せず、『古典の日』と謙遜しているのに、伊勢物語の分際で『伊勢物語の日』を僭称するとはどういうことだ!」
ということになるのは必定で、つまり将来の古典文学業界に対して障害とはなっても、プラスになることはまったくない。いったいどこの誰が「古典の日」なんて言い出したのか。責任者にはすみやかに猛省と撤回を促したい。

それはそうと、源氏物語千年紀を記念して、11月1日の記念式典をはじめ、展覧会や講演、コンサートなど各地でさまざまなイベントが催されているそうです。でもって、便乗した関連グッズもいろいろ出ているようですが‥‥。
生誕百二十年とか没後三十年とかじゃない、千年紀なんていう千年に1回しか記念できない祝典だというのに、その関連グッズが、
・「こころの京 玉乃光」源氏物語千年紀ボトル
・「源氏物語千年紀記念 京都限定 源氏物語のはろうきてぃ」根付け
・源氏物語千年紀「紫のゆかり、ふたたび」あぶらとり紙
・源氏物語千年紀記念漬け物「ゆかりむらさき」
こんなものでいいのか。

せめて、たとえば源氏物語キャラクタートレーディングカード(江口寿史やいとうのいぢをはじめ人気のイラストレーター・漫画家20余名が参加)とか、衣装着脱可能の空蝉フィギュアとか、人気声優を起用した源氏物語ドラマCD(葵上には釘宮理恵を配して、ツンデレを強調)とか、その方面のマニア心をくすぐるグッズは企画できなかったのか。こちらもやっぱり、責任者には猛省を促したい。

ちなみに、パチンコ「CR源氏物語」、というのも考えたのですが、でも念のためにググって見たら、とっくの昔に商品化されてました。「CR源氏ものがたり」だそうです。

《恋が成就すれば大当たり確定。
 リーチアクションは「禁断の琴」「恋の舟遊び」「愛の修羅場」など。
 変動開始時から恋の駆け引きは始まっているのだ。
 庭or廊下でのキャラ系予告、ステップアップ予告に和歌予告と複数の伏線が敷かれている。
 源氏がいきなり廊下を走り出すなどのリーチ確定の予告も多彩。
 リーチになれば源氏が麗しき女性の待つ部屋へ。
 御簾が開けば発展確定。セリフに注目だ。
「アツイ夜になりそう」などと言われた時には‥‥。》

‥‥パチンコやらないので、用語についてはまったく理解できないのですが、ちょっぴり気になります。
posted by 清太郎 at 09:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月05日

お知らせ

はじめまして。清太郎の姉の澄子と申します。
ここをご覧になっておられる皆様には、妹(清太郎というハンドルネームでしたが、妹です)が大変お世話になったかと思います。
しばらく更新のないことから、もしやと思われていた方もおられるかもしれませんが、妹は先日、長い闘病の末、亡くなりました。病床で、もう薄い文庫本も持てなくなったほど体力が衰えても、震える指でページをめくり続けていた、そんな本好きの妹でございました。(最後に読んでいたのは、東海林さだおでした。)
今、少しづつ妹の遺品や本を整理していたところ、パソコンの中に、こちらのブログにアップする予定だったであろうメモがいくつか残されておりました。私も身内ながらこのブログのファンではございましたし、このまま何の告知もなしにブログを閉鎖してしまうのは、妹の望むところではございますまいと思い、とりあえず形になっていそうなものを整理して、掲載することにしました。
今日から少しづつアップいたします。素直にお読みいただき、笑っていただけることが、あの世の妹への何よりの手向けになるのではと思います。


「ベスト本読ミストを決める」(9月半ばのメモより)

北京五輪で銀メダルを獲ったフェンシングの太田くんが、先日ベストジーニストに選ばれて、でも、
「ふだんはジャージーで過ごすことが多いので、なぜ選出されたかわからない」
という話を聞いて、
「なーんだ、ベストジーニストって、ふだんジーンズをはいてない人を選んでもいいのか」
ということをはじめて知りました。
ベストジーニスト賞というのは、今調べたところ、日本ジーンズ協議会という業界団体が選出する賞。ジーンズ協議会なんていって、そんなにジーンズ関連の企業っていっぱいあるの? リーバイスとエドウィンくらいじゃないの? と思ったらそんなわけはなくて、「日本におけるジーンズ衣料の(輸入を含む)生産、販売を行う企業」が名を連ねているようです(それこそ、グンゼとか帝人とかYKKとかも加盟してます)。

となると、われらが出版業界も、せっかく日本書籍出版協会だか何だかたいそうな業界団体があるんだから、ベストジーニストにならって、ぜひ、
「ベスト読書ニスト」
ではちょっと語感がいまひとつだから、
「ベスト本読ミスト」
を選出してはどうかしら。
これまでは、この手の賞を創設しようという動きがあっても、ほら、「芸能人とかスポーツ選手とか、話題になる人って、あんまり本読んでなさそうだから(読んでも所詮ベストセラー程度だから)」という暗黙の了解があったので(たぶん)、業界として自制してきたのです。
それが、このたびの太田くんのベストジーニスト受賞。ジーンズをはかない人がベストジーニストになれる以上、
「本をちっとも読んでなくたって、本を手にした姿が素敵そうならベスト本読ミストにしていい」
ということになったわけで、ええ、これはもう、チャンスですぜ(何の?)。本を読んでいようと読んでなかろうと、中学校卒業してから(あるいは卒業する前から)本なんて開いたことなさそうでも、本を手にした姿さえ、サマになっていればいいんです。いや、別にサマになんかならなくたって、芸能ニュースのネタとして取り上げられ、スポーツ紙の片隅に写真入りで載るくらいの話題になればいい。

ってことで、ステージの上には、今年のベスト本読ミストに選ばれた巨乳アイドルが、ビキニ姿で胸の谷間に本を挟んで登場して、
「やーだー、あたしー、ふだん、こんな格好で、本読んだりしないですよー」
と胸をぷるぷるさせたりして、それを見ていたワイドショーのコメンテーターが、
「あんなふうにして本の読み聞かせをしてくれたら、若者の活字離れにも歯止めがかかるんじゃないでしょうかねえ」
などと能天気なコメントをつけたりするのも、いいんじゃないでしょうか。
(ちなみに、谷間に挟んだ本は、その年の直木賞受賞作とかベストセラーとかではなくて、たとえばバルザックの「谷間の百合」とか「ムーミン谷に春がきた」とかであってほしい。いや、でも最近、巨乳アイドルなんて流行ってないのかしら‥‥。)




‥‥と、そんなわけで例の通りもちろんウソで、私はもちろん生きてピンピンしております。姉なんかいないし。
まあ、せっかくですので、こういうときでもない限りはできない悪趣味なネタをやってみました。

多少よんどころない事情がありまして、しばらくブログをほったらかしにしてバーチャルに引きこもっておりました(いちど引きこもっちゃうと、なかなかカムバックできないんだよねー)。いつも楽しみにされている読者の皆様には、たいへん申し訳ございませんでした。また何事もなかったかのように再開しますので、今後ともよろしくお願いします。




‥‥というのもネタで、ホントに死んでたりして‥‥。
posted by 清太郎 at 08:48| Comment(12) | TrackBack(1) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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