2008年08月09日

あなたを主人公にした本

ふと思いついたので、こんなものをつくってみました。
あなたを主人公にした本

タイトルだけしか出ませんので、内容についてはタイトルから想像してください。
あなたが主人公になった本とは、どんな本なのか。心ふるえる恋愛小説なのか、ドキドキのミステリか、あるいは軽めのエッセーか、ビジネス書か、哲学書か‥‥。

どうぞお試しください。
ちなみに私の場合は、
「清太郎とともに去りぬ」
でした。
posted by 清太郎 at 12:59| Comment(32) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月07日

カンダタが女子ならば

「男子キャラを女子にしちゃう」
というのは、パロディの常套手段のひとつです。
たとえば、男子が大好きな「三国志」であれば、武将たちの一部またはほとんどを女子にした作品が、
・突き刺せ!! 呂布子ちゃん(呂布なのに幼女)
・一騎当千(孫策や張飛なのに女子高生。しかも巨乳)
・恋姫無双」(孔明が「はわわ、敵が攻めてきちゃいました〜」とかいう)
をはじめ、いろいろあるようです。
これをふつうの文学作品で、できないか。いきなり思いもよらぬ百合展開になったりして、ふだん小説なんて読まない男子も大興奮、「坊っちゃん」みたいにアニメ化も可能かもしれません。
ということで、ちょっとシミュレートしてみました。

芥川龍之介「芋粥」
芋粥をおなかいっぱい食べたい食べたいぜひ食べたいと常日頃から思っている五位(♀)。正月二日の饗宴で、
「お望みなら、利仁がお飽かせ申さう。」
と利仁(♀)から〈軽蔑と憐憫とを一つにしたやうな声〉でいわれて、
「べべべ、べつにあたし、芋粥なんて、食べたくないもん。食べたいなんて、ひと言も、いってないんだからね。芋粥なんて、太りそうな料理、あ、あたしが、食べたいなんて、いうわけないでしょ! やだ、もう、信じらんない。冗談もほどほどにしてよねー。だいたいねー、芋粥なんて、芋に粥よ。炭水化物の固まりじゃなーい。カロリー摂り過ぎ。乙女の敵だわ。それを、あたしが、食べたいなんていうとでも思ってるの!? ありえなくない? それとも何? 繊維? 食物繊維ってこと? やだ、もう利仁ったら、別にあたし、芋なんか食べなくても、大丈夫だって。芋粥なんて、ホント、食べたくないんだってば」
「‥‥あ、そうなの」
五位、芋粥食べずに終了。

中島敦「山月記」
監察御史の袁サン(♀)が〈残月の光をたよりに林中の草地を通って〉いくと、〈一匹の猛虎が叢の中から躍り出た。虎は、あわや袁サンに躍りかかるかと見えたが、忽ち身を飜して、元の叢に隠れた。〉
叢の中から聞こえてきた声にハッとした袁サンは、叫んだ。
「その声は、我が友、李徴子(♀)ではないか?」
「‥‥えーっ、わかっちゃったぁ!? いかにも、あたしあたし、隴西の李徴」
「やだ、もう、わかるわよー。すっごい、久しぶり! 何隠れてんのよぉ、出てらっしゃいよぉ」
「えーっ、だって、はずかしい、あたし、すっごい、変わっちゃって……」
「やだ、李徴子ったら、そんなことないわよぅ」
「えーっ、そぉお? ホント?」
「そぉよう、李徴子、もうぜんぜん変わんないじゃなーい。あたしのほうが、もう、こんなになっちゃって‥‥」
「えーっ、やだ、袁サンったら、何いってんのよ、袁サンこそ、あの頃からぜんぜん変わってないじゃなーい。あーん、うらやましいっ」
「やだ、もう、李徴子、そんなこと言っても、何も出ないわよ」
もう、話ぐだぐだ。

太宰治「走れメロス」
濁流を突破し、山賊を撃ち倒し、野原の宴席のまっただ中を駆け抜け、犬を蹴とばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の十倍も早く、ひたすらセリヌンティウス(♀)のもとへと、走るメロス(♀)。〈メロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。〉
「きゃっ、やだ、あたしったら、ハダカじゃなーいっ! いつの間に!? やだあ、きゃっ、やだやだやだ、だめえ、見ないでえ! いやーん、もう、あたし、こんな格好じゃ、走れなーいっ!」
メロス、リタイア。セリヌンティウス、処刑。
‥‥まあ、女の友情なんて、こんなものなのかしら。

芥川龍之介「蜘蛛の糸」
ある日の事、御釈迦様(♀)が、蓮の池から地獄をのぞくと、三途の河や針の山の景色、その中で蠢いている罪人たちが見えます。
「やだあ、キモーイ」
御釈迦様、足早に立ち去って、終了。

‥‥いや、これではあまりに身もふたもないので、蜘蛛の糸を地獄の底へと下ろすことにして、それにつかまってよじのぼるカンダタ(♀)。
〈ところがふと気がつきますと、蜘蛛の糸の下の方には、数限もない罪人たちが、自分ののぼった後をつけて、まるで蟻の行列のように、やはり上へ上へ一心によじのぼって来るではございませんか。〉
それを見たカンダタ、思わず、スカートをおさえて、
「やーん、だめえ、見ないでえ! きゃーん、のぼってきちゃ、だめえ!」
途端に、蜘蛛の糸は、プツン。

うーむ、なんだか、どれも微妙‥‥。
posted by 清太郎 at 00:41| Comment(6) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月06日

読み放題プラン

今更いうまでもないことですが、新刊書店の数は減少し続けています。2001年にはまだ2万店以上あった本屋さんは、2008年2月末には16,404店(アルメディア調べ)。このままでは、2034年頃にはゼロになってしまう計算です(いや、そんな単純な話じゃないけど)。
紙の本の市場も縮小傾向で、まあしょうがないといえばしょうがないんですが、しかし本屋さんの側の営業努力がいまひとつ足りないんじゃないの、というのはこのブログで何度も主張してきた通りです。嘆いてばかりいないで、もっとアイデアを出しましょう。

ということで、地方の中小書店の生き残り策として、こんなのはどうでしょうか。温泉旅館なんかと組んだ、
「読み放題プラン」
というの。
温泉街、旅館街の駅前あたりに、一軒くらい本屋さんがありますよね。その本屋さんと提携している旅館で、「伊勢エビ舟盛り付きプラン」とか「女性限定リラックスプラン」とか「ズワイガニ食べ放題プラン」とかと並んで「読み放題プラン」が用意するわけです。
ふつうの宿泊料金に千円か二千円程度プラスするだけで、滞在中はその駅前の本屋さんにある本と雑誌を読み放題。宿泊客は、旅館で渡されたパスをお店のオバチャンに提示したら、読みたいマンガや雑誌を手提げ袋にどんどん詰め込み、旅館に帰ってひと風呂浴びて、さーて、あとはだらだら寝そべりながら読みまくる……。ただし、読みたいからといって、チェックアウトまでに読めそうにない冊数を持ち出したりするのはマナー違反ですよ。
「本の読み残しはご遠慮ください」
と、本屋さんの店頭にも張り紙があります。
ちなみに、気になる本は割引価格で購入もできます。

ということにすれば、本屋さん側はたとえ一冊も本が売れなくともそれなりの収入を見込めるし、旅館側はパスの発行以外は別に何もしなくていいし、むしろこのプランを利用して最近の新刊マンガをひと通り読もうと連泊するかもしれないし、宿泊客はマンガ喫茶にもあんまりないような新刊のマンガや雑誌を料金を気にせず、しかも布団の上で寝転がりながら読めるし、いいこと尽くめなんじゃないかしら。

と思ったのだけど、しかしこんなこと始めたら、もう取次さんから配本してもらえなくなりそうね……。この案、ダメでした。
posted by 清太郎 at 00:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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