2007年02月13日

バレンタインの思い出

明日はバレンタインデーですね。この三連休、がんばって手作りチョコに挑戦してみたっていう女の子も多いと思います。
バレンタインといえば、あたしには、ちょっと苦い思い出があります。中学2年生のとき。思春期真っただ中の、少し背伸びをしていたあの年のバレンタインデー。

そのころ、あたしには、いつも一緒に遊んでいた仲良しの友達が3人いて(あ、今でも仲良しなんですけどネ)、仮にA子、B美、C江としますね。あたしを含めて4人全員が、その年は、同じ男の子にチョコをあげることにしたんです。クラスでいちばんかっこよかった、タカ‥‥じゃなかった、Tくん。
で、4人とも、お互い仲良しではあるんだけど、仲が良いだけに、微妙に張り合っちゃったりもして(そういうことって、ありますよね)、チョコだけじゃなくて、手作りの編み物なんかも一緒にプレゼントすることにしたんです。編み物が得意なA子は、手編みのセーター。B美は、手編みの手袋。C江は、手編みのマフラー。大人になって考えると、別に好きでもない女の子に、こんな手編みのセーターやマフラーもらっても、困っちゃうよね。でも当時は、そんなことは少しも考えなかった。他の3人もよりも自分がいちばんステキなプレゼントをつくるぞ、なんて、なかば本気、なかば遊び気分だったんだと思います。
で、あたしは何をプレゼントしたかって? それがねえ、今でもそうなんだけど、あたしったら、本当に不器用で編み物なんて、とてもじゃないけど‥‥。そのころのあたしなんて、毎日、ただひたすら本を読んでるばかり(あ、これは今でもそうですけどネ)。
で、あたしは、そのころの多感な中学2年の14才のあたしは、思ったんですね。あたしにはA子のようにセーターも、B美のように手袋も、C江のようにマフラーすらも、編めない。でも、他の3人には編めない、あたしにだけ編むことのできるものがある!と。
そして、バレンタイン当日。あー、今でも、思いだすだけで、顔から火が出そう。
A子、B美、C江から(っていうか、他にもたくさんの女子から、だけど)チョコや編み物を押し付けられて、照れたような、困ったような笑みを浮かべていたタカシ‥‥じゃなかったTくんの顔が、あたしの差し出したプレゼントを見て、みるみるうちに、石のように固まっていきました。
瞬間、自分でも、
「しまったー、やっちゃったーっ」
っていう思いが、頭を駆け抜けました。その一瞬前まで、マフラーにも、手袋にも、セーターにも負けないステキなプレゼントだと、思い込んでいたものなんですけどね。
あたしのプレゼントは、1冊の薄い本でした。
心を込めて選んで、打ち込んで、プリントアウトして、製本して仕上げた、
「手編みの《近代恋愛詩集》」

今でも詩集を手に取るたびに、そのときの気持ちがよみがえって、少し胸が苦しくなります。
いや、でも、われながら、よくできたアンソロジーだったとは思ってるんですけどネ、今でも。


posted by 清太郎 at 16:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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