2006年10月25日

人生最後のメンズファッション誌「Z」

あいかわらずの出版不況といいつつも、新雑誌が創刊されたりしてますよね。最近いちばんの注目は、
「Z」
です。版元は龍宮社出版という、聞いたことのないところ。
ゼットではなくて「ジー」と読みます。謳い文句は、
「青二才禁止! 55歳以上限定!! 人生最後のメンズファッション雑誌が創刊」
なのだそうで、いうまでもないですがアルファベットの最後の「Z」と「爺」をかけてるわけですね。ダサー。

しかしタイトルはアレですが、内容はかなり素敵な雰囲気です。表紙を見てるだけで、なんだかドキドキ。
表紙の真ん中には、どーんと大きく、
「本当の人生は
 ここからだ!!」
という大胆なキャッチ。
とかいいつつ、どんな特集があるのかというと、
「伊勢の神宮」
とかいって、あれ? 人生これからなんじゃないの? なのに、もういきなり、あの世の話?
あるいは“一生に一度の贅沢”云々で、
「天国の別荘へ」
などと書いてありますが、えーと、それはホントにあの世の天国の話ですか、という気がします。
55歳以上というわりには、使われてる言葉はかなりギリギリ。実際の想定読者は75歳以上なんじゃなかろうか。
「ここぞという時のとっておきのスーツ」
なんていうのも、
「ここぞという時って、たとえば、‥‥死に装束?」
などと勘ぐりたくなります。あるいは百歩譲って喪服か。

創刊号が12月号というのも、何となくいきなり終わってる感じですが、ともあれ、かなり微妙なこの路線。今後の展開が楽しみです。
でもって、これが売れたら(!)、次は、
「本当に最期のメンズファッション雑誌」
ですな。(「最後」じゃなくて「最期」だよ。)
雑誌名は、
「NEHAN」
なんて、どうでしょう。
「男なら、最期をキメろ! NEHAN流・モテ往生Style!」
なんていう特集があったら、‥‥ちょっと立ち読みしてみたい。
posted by 清太郎 at 23:02| Comment(7) | TrackBack(3) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月12日

シリーズもの萌え系スポコン小説

先日、佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第1部』を読みました。
amazonにある紹介文によると、

「春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える。「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。 」

ということで、まあようするに、シリーズもの萌え系スポコン小説。
あさのあつこが『バッテリー』で開拓し、森絵都が水泳の飛び込みを題材にした『DIVE!!』でマイナー競技へと転換をはかった「女性作家の正統派スポーツ萌え小説」ジャンルの、えーと、俗な言い方でいえば、柳の下のドジョウを狙った、というか、そんな感じです。
陸上の短距離、しかもメインはリレー、という文芸作品ではあまりとりあげられないマイナー競技を題材に(マンガでは小山ゆうの『スプリンター』があるけど、そのくらいかな?)、スプリンターとしての才能を秘める信二と連、そして部員達やライバル達といった少年(美少年)目白押しの萌え設定で、なんだかなー、と思いつつも、まあ、萌えます。

萌え全盛の昨今、こういう作品は、確実に売れそうですよね。あさのあつこ、森絵都、佐藤多佳子と、ビッグネームが並びましたが、似たような位置にいる他の女性作家も皆さんも、出版社から「書け書け」といわれているんじゃないでしょうか。

ということで、以下で、今後、誰がどのような作品を出すか、予想してみました。どの作品も、なかなかおもしろそうです。

瀬尾まいこ『神様の卵』
ひょんなことから、ペタンクにさそわれた15歳の少年タカシ。その日から、タカシのペタンク漬けの日々が始まった‥‥。町内のペタンク同好会に集まったのは、メガネでひょろ長いサイトウさんや、物静かだけどブールを投げるときに奇声をあげるゴトウくんなど、ちょっぴりユニークな人たちばかり。全日本ペタンクトーナメント優勝を目指しながら、彼らとのやりとりを通して成長していく少年の姿をみずみずしい感性で描く。

湯本香樹実『ブーメランの春』
小学6年生、仲良し二人組のぼくと山田が、遠出をした春先のある日に川原の草原で見かけたのは、高校生くらいのおにいさんがブーメランの練習をしている姿だった。その日から、ぼくと山田のブーメラン漬けの日々が始まった‥‥。全国小学生大会優勝を目指すぼくたちふたりと、プロのブーメラン選手を目指す高校生マスダさん。だが、ある日突然‥‥! ブーメランを通して、生と死を見つめることになる少年たちを、温もりに満ちた筆致で描く。

藤野千夜『キューピットの吹き矢』
男子高で、部員が誰もいない園芸部の部長・トモナガと、強豪弓道部の万年補欠・アサガヤ。ある日、園芸部のひとつしかない花壇が、弓道場の拡張のためにつぶされてしまったことから、二人の友情が始まった‥‥。ひと気のない深夜の弓道場でふたりが始めたのは、スポーツ吹き矢。秋の全国大会出場を目指しつつ練習に明け暮れる二人の間に、いつしか友情以上の何かが生まれていく‥‥。心の奥底に悩みを抱える今どきの少年たちの姿を、淡々と、しかし心やさしくうたいあげる。

栗田有起『トランポル』
自殺した両親が遺産として残したのは、お金でもなく土地でもなく、ひとつのトランポリンだった。その日から、ふたりの兄弟トモヒコ14歳とカズキ12歳のトランポリン漬けの日々が始まった‥‥。オリンピックのトランポリン・ペア出場を目指す兄弟は、彼らをとりまく人たちとの、少し日常を離れたやりとりを通して、家族の絆について、思いを新たにしていく‥‥。静かなユーモアで包まれた、心ふるえる真実の物語。
posted by 清太郎 at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

ポケットから出したのは、青いハンカチではなく……

兵庫国体で実現した、早実の斎藤くんと駒大苫小牧の田中くんの投げ合い。高校野球ファンの枠を超えて、話題になってます。
準決勝では、あの「青いハンカチ」のパフォーマンスも出ましたね。あれを見て、全国の斉藤くんファンの女子は、「ダメよダメ、そんな、スレたことをするなんて、斎藤くんじゃないわ!」とこぶしをにぎりしめたり、そうかと思えば試合後の記者会見で耳たぶを赤くして言い訳をする斉藤くんに「やーん、もう、斎藤くんったら、やっぱり、ウブなんだからー」と目じりを下げたりと大忙しだったかと思いますが、ともあれ、この夏は大いにハンカチが話題になりました。こんなにハンカチが話題になったのは、「幸福の黄色いハンカチ」以来、30年ぶりでしょう。

ハンカチ業界の皆さんは突然降って湧いた景気に、大いに浮かれ騒いだと思いますが、一方で、ほかの業界の営業や広報の人たちは、大いに地団駄を踏んだことでしょう。
お菓子会社の人は、
「斎藤くんがポケットから取り出したのが、わが社のチョコレートであったら」
と思ったでしょうし、化粧品会社の人は、
「斎藤くんがポケットから取り出したのが、わが社のリップクリームであったら」
と思ったでしょうし、下着会社の人は、
「斎藤くんがポケットから取り出したのが、わが社の女性用パンツであったら」
と思ったでしょう。
そしてもちろん、われらが本業界の人、とりわけ大手出版社の人は、
「斎藤くんがポケットから取り出したのが、わが社の文庫本であったら」
と、さぞかし口惜しく思ったのではないでしょうか。灼熱のマウンドの上、相手打者を空振り三振に仕留めた斎藤くんが、次の打者がバッターボックスに入るまでの合間、おもむろにポケットから取り出した文庫本を開いて続きを読む……。何とも絵になる光景ではありませんか。
そうなれば、テレビを見ている視聴者からは、
「斎藤くんが今読んでいるあの本は何ですか」
という問い合わせが殺到したでしょうし、その本は、たとえどんなにマイナーなものであっても、急遽増刷がかかり、本屋さんの店頭で平積みになって、この夏いちばんのベストセラーになったことでしょう。
そして出版社の中でも、特に悔しがっているのは、おそらく岩波書店なのではないでしょうか。ハンカチが青だっただけに、
「あれが、青いハンカチではなく、岩波文庫の青帯だったら」
と、素人の私だって、思わないではいられません。

岩波文庫の青帯の中から、斎藤くんのために一冊選ぶとしたらどれか。ポケットにおさめるのにちょうどよさそうな、100〜200ページ程度の薄っぺらい岩波文庫の青帯。スポーツ選手ですし、
宮本武蔵『五輪書』
なんて、それっぽいかもしれません。なんだか文武両道という気もするし。
斎藤くんにとっても、「ハンカチ王子」なんて呼ばれるよりも、
「五輪王子」
と呼ばれたほうがいいでしょう。オリンピック選手でもないのに、なんだか五輪で活躍したみたいな感じだし。

ただまあデメリットもないわけではないのであって、万が一斎藤くんが、女の子も男の子も好きだ、という嗜好の持ち主だったら、それを秘し隠さなくてはなりません。マスコミにばれようものなら、
「宮本武蔵ファンの五輪王子、私生活も二刀流!?」
などと、つまんないスキャンダルになってしまうので。
posted by 清太郎 at 23:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月03日

オトナニア東京

明日グランドオープンする「アーバンドックららぽーと豊洲」内にある「こどものためのお仕事体験タウン キッザニア東京」が話題になってますね。現実社会の約3分の2サイズの建物を並べた屋内施設で、子どもたちが宅配便を届けたり、ピザ屋でピザを焼いたり、建築現場で資材を運んだり、消防署に警察署にガソリンスタンドにコンビニに、といったさまざまなお仕事を本格的に体験できるテーマパークです。

おそらく人気のスポットになることでしょうが、子どもを連れてきたお父さん・お母さんのために、その隣には「おとなのための子ども体験タウン オトナニア東京」をつくってほしい。こちらは現実社会の1.5倍のスケールで建物や公園や道具や食べ物がつくられていて、大人たちは子どもに返ってはしゃぎ回るっていうの。
‥‥と思ったのだけど、あ、これってすでに、諸星大二郎か誰かのマンガにあったよね(誰だっけ。あるいは岡崎二郎?)。すんごい巨大なお母さんがいて、その胸に抱かれて、おっぱいを飲んで、心安らぐ‥‥、というの。
これはこれで、ちゃんとした商売になりそうだけど、でも一歩間違えれば、単なる新手のフーゾクだよね‥‥。
posted by 清太郎 at 15:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

「赤毛のアン」ゲーム化

カナダのある映画会社が、2001年、小説「赤毛のアン」の題名(原題の「Anne of Green Gables」)をテレビゲームや眼鏡、時計、スロットマシンなどに使うために、日本でこの題名を商標登録したのだけど、小説の舞台となっているカナダのプリンスエドワード州政府が登録無効を請求、それを受けて特許庁は無効と審決しました。で、映画会社は、きいてないよー、とばかりに特許庁の審決の取り消しを求めて訴訟を起こしたのだけど、知財高裁は登録無効を認め、映画会社の請求を棄却した、という話が、もう10日くらい前だっけ、ニュースになってました。

このニュースでいちばん気になるのはもちろん、
「赤毛のアンを題材にしたゲームって‥‥?」
ということですよね。あの「赤毛のアン」の何をどうゲーム化するのか。
試しにちょっと考えてみました。

(1)「赤毛のアン」恋愛シミュレーション
プレーヤーはアンとなって、周りの男たちとの恋愛を楽しみます。周りの男たちというのは、ギルバートに、えーと、えーと‥‥。誰かほかにいたっけ? 養父のマシュウでは禁断、というか、そりゃないでしょ、という感じだし。あるいは女教師のステイシー先生。
「アン、本当は先生、あなたのことを‥‥」
「あっ、先生、ダメです、こんなところで」
‥‥いや、これは乙女ゲーではなくエロゲーの範疇か。

(2)「赤毛のアン」RPG
伝説の大陸プリンス・エドワードを舞台に、少女アンが冒険の旅に出る! 剣も魔法も使えないアンだけど、想像力だけは誰にも負けない!
‥‥って、主人公、弱そう。冒険の途中で仲間になるのがマシュウやマリラというのもなあ。
っていうか、そもそも、敵は何?

(3)「赤毛のアン」格闘ゲーム
アン、マシュウ、マリラ、ギルバートなど、「赤毛のアン」の登場人物を操作して、白熱のストリートファイト!
‥‥って、これもRPGと大同小異か。みんな弱そう。パンチに欠けます。

(4)「赤毛のアン」ホラーアドベンチャー
孤児院育ちの11歳の少女、アンがもらわれていったカスバート家。陰鬱な荒野にたたずむその不気味な家でアンを待ち受けているものは‥‥。果たして、アンは生きてカスバート家を出られるのか!? プリンスエドワード島を震撼させた21年前の呪われた事件とは!? そして、闇に閉ざされたカスバート家の真実、アン自身の出生に秘められた謎とは!? すべてが明らかになったそのとき‥‥。
‥‥って、原作のキャラのファンは怒るだろうね。

(5)「赤毛のアン」育成ゲーム
プレーヤーはマシュウ&マリラ老兄妹の立場で、孤児院からやって来た11歳のアンを育てていくのね。水くみとか掃除とかをさせる一方、学校の勉強も‥‥。で、5年後にどうなるか。まっとうに育てていけば、大学への進学とか村の学校の教員とかに落ち着くのだけど、偏った育て方をすると、女王様に娼婦に殺し屋‥‥。
職業のコンプリートを目指したりなんかして、これがいちばんまっとうな「赤毛のアン」ゲームでしょう。(でも、すごーくありがちな内容だ。)

ゲームほどではありませんが、「赤毛のアン」スロットマシン、というのも気になります。おそらくチェリーとか777とかを揃える代わりに、アンやギルバートの顔を揃えるんでしょうね。
「アン来い、アン来い、アン来い‥‥、あーっ、何だよ、マシュウかよー」
なんていうの。
posted by 清太郎 at 16:10| Comment(2) | TrackBack(2) | 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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