2006年04月25日

ホクサイ・コード

『ダヴィンチ・コード』の二匹目のドジョウを狙って、
「The Last Templar」
「The Templar Legacy」
という小説が出て、それなりに人気なのだそうです。もちろん、
「最後の天ぷら」
「天ぷらの財宝」
ではなくて、Templarとはテンプル騎士団のことです。

日本でも、こういう冒険活劇的な歴史ミステリができないものか。いつまでも徳川埋蔵金ばかりでは、つまんないですよね。
たとえば、ネタになりそうな人として、ダヴィンチに対抗して、葛飾北斎なんて、どうでしょうか。
高橋克彦の『北斎殺人事件』では北斎は隠密だった!という説が述べられているそうですが(未読)、そんなちっぽけなものではなくて。

北斎の富嶽三十六景(46枚ある)を全部集めて、ある順番に並べると、ややや、そこから地図が現れるではないか! その地図が示す場所へと赴くと、突然、物陰から! ああっ!
というような。
北斎に関連して、キリスト教ならぬ道教や日蓮宗が絡み合ってきて、「日本にひそかに進出しようとしていた道教勢力の陰謀」などというのが明らかになったりすると、『ダヴィンチ・コード』っぽくて、いいんじゃないでしょうか。

なんていいながら、『ダヴィンチ・コード』読んでないんだけど。
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2006年04月20日

しゃべれどもしゃべれども映画化

佐藤多佳子の『しゃべれどもしゃべれども』が映画になるそうです。主人公の落語家、今昔亭三つ葉には、TOKIOの国分太一。同じTOKIOでは長瀬くんが「タイガー&ドラゴン」で落語家になってたし、アイドルとしては薹が立ってきたTOKIOは「落語のできるジャニーズ」として転身をはかってるのかしら。

この勢いで「TOKIO亭一門」とか「ジャニーズ家一門」とかいってジャニーズが落語界に進出してしまうと、何万もの女子が押し寄せて、
「日本武道館で落語」
「東京ドーム寄席」
なんてことになって楽しそうですが、それはそれで従来の落語ファンが甚だしく迷惑を被るんだろうなあ。
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2006年04月17日

あやかしこね景気

「いざなぎ景気を抜く」
なのだそうです。平成14年から続いている景気の拡大が、「戦後最大のいざなぎ景気を軽く抜く」と与謝野馨経済財政担当相がコメントしてるそうです。

ご承知かと思いますが、いざなぎ景気とは、その前の「神武景気」「岩戸景気」をしのぐ好景気だからというので名付けられたものです。
朝鮮戦争後の好景気が「神武天皇(初代の天皇です)が即位して以来だ」というので神武景気と名付けられた後(後で考えると、この安直なネーミングがよくなかった)、それを上回る好景気が訪れ、「えーと、神武天皇より前といえば、天照大神かな」というので、「天照大神が天の岩戸に隠れて(岩戸から出てきて、だっけ?)以来の好景気」という意味の「岩戸景気」と名付けられました。
ところが60年代後半、それをさらにまた上回る好景気になっちゃったので、「天照大神より前というと、イザナギ・イザナミのミコトだよね」というので「いざなぎ景気」としたわけです。

で、このたび、その「いざなぎ景気」を上回ってしまうとしたら、次はどんな名前をつけるべきか。
ここで早まって、「いざなぎより前というと、もう最初の神様だよね」と、古事記のいちばん冒頭、
「あめつち初めてひらけし時、高天原に成れる神の名は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)云々」
にちなんで、
「あめのみなかぬし景気」
と名付けてしまった場合、将来、これをさらに超える好景気が訪れた場合に、もう名付けようがありません。
(解決策としては、「日本の天地が生まれるより前に、ギリシャの方で天地が生まれてたんだ」ということにして、「ウラノス景気」「ガイア景気」などと名付けるという手もありますが、それだと納得しない人も多いことでしょう。)

なので、イザナギ・イザナミ以前に登場している神様を、けちけちと使っていく、というのが現実的な方策となります。
とりあえず今回の好景気は、イザナミ直前が「阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)」だから、
「あやかしこね景気」
と名付けるのが妥当でしょう。

古事記の最初に登場するのは、天之御中主神を筆頭とする5柱の独神と、それに続く2柱ずつ7代の神世七代(その最後がイザナギ・イザナミのペア)。イザナギより前には2×6+5=17柱の神様がいるので、今回の好景気を含め、残り17回は大丈夫です。18回目になったら、そのときはそのときで、また考えることにしましょう。

あ、そうだ、もうひとつ解決策を思いつきました。今回の好景気は、
「いざなぎ景気以来の好景気だ」
ということで、
「いざなぎけいき景気」
と名付ける、というのもアリなのでは。これなら、その次の好景気は、
「いざなぎけいきけいき景気」
その次は、
「いざなぎけいきけいきけいき景気」
ということで、いざなぎ景気より後のn回目の好景気が、
「いざなぎ+(けいき)のn乗」景気
で表すことができます。
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2006年04月15日

第一部、完

「それをくっつけるだけで対象をダメ化してしまう言葉」
というものがあって(たとえば「まんじゅう」とか)、いつも見ている「稲本喜則の日記」にときどき出てくるのだけれど、逆に、
「それをくっつけるだけで対象がかっこよくなってしまう魔法の言葉」
も、この世には多い。
「Z」
「セブン」
「三世」
「七人の」
などがそうで、たとえば「山田ひろし」などという平凡な名前でも、これらの言葉をつけるだけで、
「山田ひろしZ」
「山田ひろしセブン」
「山田ひろし三世」
「七人の山田ひろし」
と、何やら勇ましげな風格が出てくる。

昨日、渋谷を歩いていたら、東急のビルに大きく、
「EXILE 第一章、完結」
という広告が出ていて、おお、これも「それをくっつけるだけで対象がかっこよくなってしまう魔法の言葉」かも。いや、第一章で完結では、ちょっとまどろっこしいから、
「第一部、完」
の方がいいかな。
どんな作品もこれさえあれば、なんだかたいそうな一大ドラマに見えてくるはずだ。
「生協の白石さん 第一部、完」
「頭がいい人、悪い人の話し方 第一部、完」
「ボッコちゃん 第一部、完」
「ちびくろさんぼ 第一部、完」
「美肌を育てる毛穴革命 第一部、完」
「5分でできる裏わざクッキング 第一部、完」
「ムチムチ眼鏡っ娘のユウワク大作戦 第一部、完」
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2006年04月14日

「さぶ」なのに「男組」

今日、本屋さんに行って初めて、新潮文庫の山本周五郎『さぶ』の表紙イラストが池上遼一になってるのを知りました。モロに池上遼一テイストな男たちがザッパーンという荒海に‥‥。なのに『さぶ』。
『さぶ』なのに、「男組」。
『さぶ』なのに、「男大空」。
なんとも微妙‥‥。

昨年の「夏の100冊」のときに表紙を替えたみたいですね。なぜか今まで全然気づかなかったよ‥‥。

そんなわけで、表紙が池上遼一になったら、なんだかふさわしいようなふさわしくないような、微妙な感じでイヤな、でもそれはそれでありそうな作品を考えてみましょう。
・司馬遼太郎『世に棲む日々』(吉田松陰が男組)
・池波正太郎『剣客商売』(秋山大治郎が男組)
・中里介山『大菩薩峠』(机龍之介が男組)
・太宰治『走れメロス』(メロスが男組。セリヌンティウスも男組。殴り合った後、ひしと抱擁するなんて、いかにも男組)
うーん、このあたりは、ファンにとっては微妙にイヤだけど、これはこれでありそうな気がする。ちなみに、司馬遼太郎の作品の中では、『龍馬がゆく』だとそのまんますぎるし、『燃えよ剣』では合わない気がします。

あるいは、もうちょっと「男組」っぽくないイメージのキャラが出てくる作品の方が、想像してみると楽しいかも。
・夏目漱石『三四郎』(男組の顔なのに、いまひとつ意気地無し)
・久米邦武編『米欧回覧実記』(男組な男たちが欧米を歴訪!かっこいい)
・内田百ケン『阿房列車』(男組の顔して鉄道に乗っている)
・村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』(村上春樹なのに、あんな暑苦しい顔)
・福沢諭吉『福翁自伝』(これはこれで、いかにも立志伝っぽくなって、いいかも)
・『源氏物語』(光源氏が男組。どちらかというと女よりも男に惚れられそう‥‥)
‥‥といろいろ考えてると、なんだか『さぶ』が池上遼一でもいい気がしてきました‥‥。
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2006年04月05日

賢者の贈り物の成分解析結果

最近、はやりだという「成分解析」。思いついた文学作品を片っ端から「解析」してるんだけど、おお!という素敵な結果には、なかなかぶつからないものです。
成分の項目が多すぎると、いまひとつですよね。2、3の項目で、それっぽい言葉が出てくると、うれしくなります。たとえば、

たけくらべの成分解析結果 :

たけくらべの83%は乙女心で出来ています。
たけくらべの15%は不思議で出来ています。
たけくらべの2%は世の無常さで出来ています。

なんとなく、それっぽいでしょ。たしかに「乙女心」で「世の無常さ」だし。
逆に、ぜんぜん関係ない言葉でも、なんとなく説得力がある場合もあります。たとえば、こんな感じ。

走れメロスの成分解析結果 :

走れメロスの59%は電力で出来ています。
走れメロスの37%は努力で出来ています。
走れメロスの3%はやらしさで出来ています。
走れメロスの1%は食塩で出来ています。

よくわかんないけど、電力だよなあ、そうだよなあ、という気分になります。「やらしさ」っていうのも、ホントっぽいし(何が「ホント」なのかナゾだが)。
項目が多くても、いろんな人のいろんな思い入れのある作品には、それはそれで納得する気になるものもあります。

坂の上の雲の成分解析結果 :

坂の上の雲の54%は嘘で出来ています。
坂の上の雲の22%はハッタリで出来ています。
坂の上の雲の10%は保存料で出来ています。
坂の上の雲の4%は時間で出来ています。
坂の上の雲の4%は鉛で出来ています。
坂の上の雲の2%はやましさで出来ています。
坂の上の雲の1%は大人の都合で出来ています。
坂の上の雲の1%は回路で出来ています。
坂の上の雲の1%は覚悟で出来ています。
坂の上の雲の1%はビタミンで出来ています。

とはいうものも、やっぱりシンプルなのがいちばん。今のところ、いちばん「おお!」と思ったのがこれ。O・ヘンリの佳作。貧しい夫婦が、お互いへのクリスマスの贈り物を買うために選んだ手段は‥‥、という話。

賢者の贈り物の成分解析結果 :

賢者の贈り物はすべてやさしさで出来ています。
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