2005年03月16日

筋入り

よく行くサイトのひとつに「稲本喜則の座卓から」の「稲本喜則の日記」というのがあって、それが単行本になった『当面の敵』(草思社)を読んだから、というわけではないのだけれど、さいきん「言葉いじり」が気になります。
身近な言葉をちょっといじってみたらどうなるか、ということなんですが、たとえば、
「筋金入り」

広辞苑を開くと、「筋金がはいっているように、精神・身体などがしっかりしていること」とあります。(例として「筋金入りの活動家」などと書いてありますが、今どきそんな人はいません。)
この「筋金入り」の「筋金」は、「筋」と「金」だと思ってたのですが、「筋金」というものだったんですね。「地板や長柄を堅固にするためにはめこんだ線状・棒状の鉄。」だそうです。地板とか長柄とかよくわかんないけど、なんだか強くて頑丈そうです。
しかし、その「筋金」の強さ・頑丈さは、「金」によっているところが大きいわけで、いきなり「金」がなくなって、
「筋入り」
だけになってしまったら、どうでしょう。見る影もなく、弱そうでトホホな雰囲気が漂います。
実際に「筋金入り」のものが「筋入り」になったらどうなるか、試してみましょう。「筋金入りの」でググってみたところ、約74,300件がヒット。上位10位は、以下のようなものでした。

・筋金入りの喫煙者
・筋金入りの男
・筋金入りの種屋さん
・筋金入りの神戸牛タン御飯
・筋金入りのF1バカ
・筋金入りの不良オヤジ
・筋金入りの患者さん
・筋金入りの勉強ぎらい
・筋金入りのオカマ
・筋金入りの漫画大好き人間

実にいろんなものが筋金入りになっていますが、これが全部「筋入り」になった場合、こうなります。

・筋入りの喫煙者
・筋入りの男
・筋入りの種屋さん
・筋入りの神戸牛タン御飯
・筋入りのF1バカ
・筋入りの不良オヤジ
・筋入りの患者さん
・筋入りの勉強ぎらい
・筋入りのオカマ
・筋入りの漫画大好き人間

「筋入りの男」「筋入りの不良オヤジ」は、なんだかそのスジの人のようで、これはある意味、強くなった気もします。
「筋入りの神戸牛タン御飯」は、固くてまずそうです。(もっとも、筋金入りの神戸牛タン御飯というのもおいしくはなさそうですが。)
「筋入りのF1バカ」は、本当に哀れなバカのようです。
「筋入りの患者さん」は、奇妙な病気にかかっていますね。
「筋入りのオカマ」は、なんだかよくわかんないけど人体改造していそうです。

ちなみに、だからといって、「筋金」の「筋」ではなくて「金」の方を残せばいいのか、というとそういうわけでもなくて、

・金入りの喫煙者
・金入りの男
・金入りの種屋さん
・金入りの神戸牛タン御飯
・金入りのF1バカ
・金入りの不良オヤジ
・金入りの患者さん
・金入りの勉強ぎらい
・金入りのオカマ
・金入りの漫画大好き人間

「金入りの神戸牛タン御飯」は、金粉が入っていそうだし、「金入りの不良オヤジ」はゴールドの腕輪とかネックレスやらをジャラジャラさせてそうで、やっぱり怖いです。
「金入りのオカマ」は、えーと、その、あの、コメントを差し控えさせていただきます。
posted by 清太郎 at 00:00| 言葉ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月11日

マンガで広告

ニュースによると、少年サンデー連載の野球マンガ「MAJOR(メジャー)」の主人公、茂野吾郎投手がスポーツ用品最大手のミズノと独占的な用具提供契約を結んだのだとか。正確には、小学館と、ではあるのだけど。これにより、茂野吾郎はもとより脇役もできるだけミズノの用具を使うようになる。ミズノは製品や野球教室などのイベントで茂野投手の絵や名前を使う権利も得て、茂野投手が愛用しているのと同じデザインのグラブを今夏に発売するのだそう。

これをきっかけに、今後、マンガを舞台に同じようなことがどんどん広まるといいと思う。
たとえば、
・「ブラックジャックによろしく」の薬はみんな山之内製薬提供
・カツオとワカメとタラちゃんの服はユニクロ
・でもイクラちゃんだけBaby Gap
・ドラえもんのどらやきは全部うさぎや製
・「ドカベン」の岩鬼がくわえている葉っぱは第一園芸提供
・名探偵コナンちゃんの腕時計はタグホイヤー提供で、タグホイヤージャパンから「麻酔針発射機能付き腕時計」発売
・コクヨの「デス・ノート」
posted by 清太郎 at 00:00| 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月04日

「ちびくろさんぼ」を復刊していいのか?

名作絵本「ちびくろさんぼ」が復刊するそうで、なんだかうれしいような気もしますが、いや、ちょっと待てよ待て。
黒人差別のほうは、なんだかよくわかんないうちにうやむやになったとして、この本の内容をみんなちゃんと吟味しているのか。
ちびくろさんぼは、買ってもらったばかりの傘と長靴とシャツとズボンを、トラに巻き上げられてしまうのである。順番はどうだったか忘れちゃったけど、傘と長靴とシャツとズボンを、ひとつひとつ、身からはがされていくのである。最後には、裸に近いかっこうに‥‥。
「はあ、はあ」
と、興奮してしまう人がいないとも限らない。
「1枚ずつ、1つずつ、という微妙なじらし感がたまらんのです」
と、妙なところを評価したりもして。
「後は、パンツ1枚だけ‥‥。ぐふう」
などと、よからぬ妄想に悶えたりして。
差別になるかどうかはともかく、今の時代、児童ポルノ方面にちょっと抵触しちゃうんじゃないかと思わないでもないのだけど、どうなのか。

「復刊記念に、実写版でドラマ化してほしい」
などと言い出す人がいたら、要注意である。
posted by 清太郎 at 00:00| 本ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月02日

南セントレアでもよかった

新市名どころか合併すらも白紙撤回になってしまった南セントレア市、もとい美浜町と南知多町。人間、あまのじゃくなもので、そうなってしまうと、
「南セントレアでも、よかったかな」
と思うものです。合併して南セントレアになって、知多半島のさきっちょあたりに全寮制の女子高を誘致して、
「南セントレア女学院」
などということにして、そこで殺人事件なんかが発生したりすると、恩田陸の『麦の海に沈む果実』みたいで、素敵だったのにな、と思うわけです。
合併して南セントレアになって、それから1000年くらいたって、愛称がセントレアであるところの中部国際空港もなくなって忘れられて、それどころか世界大戦に巻き込まれて日本は滅び、中国あたりの領土になって、そのころになって、あらためて、
「なんでこんなところに南セントレアなんていう変な地名の場所があるのか」
というのが研究者の間で話題になって、
「ここだけアメリカの植民地だったのではないか」
とか、
「南セントレアがあるのなら、北セントレアがどこかにあるはずだ!」
とか、
「もしかしたら、ここにはアトランティス人の末裔が住んでいたのかも」
とか、そういうことになったらおもしろいのに。と思ったりもするわけで、ちょっと残念です。

あ、アトランティスといえば。
ちょっと前に、千葉県の成東、山武、松尾3町と蓮沼村が合併した市の名前が「太平洋市」になった、というニュースに接して、
「ついに海底人の陸上進出への足がかりができたか」
と色めき立ったものですが、こちらも抗議が相次いだ末におじゃんになってしまって、がっかりです。衰えたりといえども、まだ日本は海底人に付け入る隙を与えるほど落ちぶれてはいなかったようです。
posted by 清太郎 at 00:00| 言葉ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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