それはそれとして、プロ野球のストライキ、という話題のおかげで、最近よく知られるようになったのが、ストライキとストライクはどっちも同じstrikeで、いわゆるdoubletというものだ、ということです。日本に入ってきた時期の違いで表記が変わってしまったらしくて、レモネードとラムネ、トロッコとトラックなどと同様です。
で、こんどプロ野球史上では初めて、第1回のstrikeを挙行するにあたり、せっかく野球なんですから、
「strikeは3度まで」
というルールをつくってはどうでしょうか。
こんどのstrikeが失敗に終わったら、翌週またstrikeをおこなって、それでもダメなら最後にもう1度strikeをして、それでアウト、ということにするわけです(アウトを宣告されるのは選手側なのかオーナー側なのか、ちょっと微妙なところですが)。このルールを適用することで、2度目のstrikeの後、選手側は次にstrikeのように見せかけてちょっとはずしたあたりを狙って、
「今回は、ストライキじゃなくて、ボールにしてみました」
ということもできるわけだし、あるいはボールのように見せかけて、やっぱりstrikeをしちゃったりとか、それを見越したオーナー側がエンドランをかけたりとか、夜のスポーツニュースで野球解説者の人が「いやあ、今日のstrikeは、内角低めぎりぎりってとこでしたねえ」なんて評価したりとか、何だかよくわかんないけど、プロ野球独特の駆け引き、という感じになって、見ている方としてはちょっとハラハラできて、おもしろいと思います。野球の試合をつぶしてファンに迷惑をかけるんだから、それくらいのことはしてくれてもいいんじゃないかしら。